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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第130話】
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え、涙目になって訴える篠ノ之博士を、見ていた女子一同はぽかんとして眺めていた。

一方の俺は、篠ノ之の暴力にドン引きしつつも、クサナギの元へ。


――と、山田先生が篠ノ之博士に対して。


「え、えっと、この合宿では関係者以外――」

「んん?珍妙奇天烈な事を言うね。ISの関係者というなら、一番はこの私をおいて他にいないよ」

「えっ、あっ、はいっ。そ、そうですね……」


そんな感じで何も言えず、山田先生は轟沈した。

ちゃんと学園からの許可を得てから来てくださいと言えば良いのだが――やはり、山田先生は痴漢されても何も言えず、されっぱなしで泣き寝入りする人にしか見えなくなってきた。

これが普通に男子校の教師をしていたら、ヤらせろって強引に言ったらヤれそうな――エロ本的展開が出来そうな予感。

――いや、俺はしないけど。


「おい束。自己紹介くらいしろ。うちの生徒達が困っている」

「えー、めんどくさいなぁ。私が天才の束さんだよ、はろー。終わり」


一瞬めんどくさそうな表情をするも、挨拶するときは笑顔を振り撒いて、その場で横に回転――ふわりとスカートが舞い、挨拶が終わると興味を無くしたかのように【終わり】と言って織斑先生の方へとまた向いた。

そして、その自己紹介でやっと目の前の人物がIS開発者で科学者の篠ノ之束だと気付いたようで、女子の間がにわかに騒がしくなる。



「はぁ……。もう少しまともに出来んのか、お前は。――そら一年、手が止まっているぞ。こいつの事は無視してテストを続けろ」


そう促す織斑先生の言葉で、テスト準備をしていた生徒がまた動き始めた。

俺に関しては、このクサナギをどうすれば良いかがわからず、眺めるしかなかった。

――母さんは今、今回テストする装備の設定に忙しく、こっちには来れない。


――と、こいつ呼ばわりされたのをぶーぶー文句を言う篠ノ之博士。


「こいつは酷いなぁ、らぶりぃ束さんと呼んであいよ?」

「うるさい、黙れ」


そんな二人のやり取りに、困ったようにおずおずと割り込んだのは山田先生だった。



「え、えっと、あの、こういう場合はどうしたら……」

「ああ、こいつはさっきも言ったように無視して構わない。山田先生は各班のサポートをお願いします」

「わ、わかりました」


そう言い、他の班のサポートへ向かおうと移動し始める山田先生――と。


「むむ、ちーちゃんが優しい……。束さんは激しくじぇらしぃ。このおっぱい魔神め、たぶらかしたな〜!」


言うや、跳躍し――くるりと一回転しながら山田先生の豊満な乳房を後ろから鷲掴みしようとする――だが。


「やめろよ、ジ
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