ターン26 今週のビックリドッキリ…
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俺やっと気づいたんだよ、デュエル前に感じた違和感がなんだったのか』
あ、それは聞きたい。まだちょっと気になってたし。すると心なしかひきつった声で、ゆっくりと語りだした。
『………あいつ、お前と一緒に歩いてたろ?おかしいじゃねえか、なんで足跡がひとり分しかつかないんだよ。あの時、廊下に残ってたのはお前の足跡だけだったろ?』
「え」
『おかしなところはまだあるぜ、その七星門の鍵だ。どうしてたった今目が覚めてうろついてたらお前を見つけた男が数日前にタイタンとデュエルして鍵をぶんどれるんだよ』
「え」
『もう一つ。その鍵、受け取ったとき妙に冷たかったろ』
「え」
『まだある。いくらあっちのほうが道に詳しいって言っても、仮にもダグナーの身体能力だぞ。俺みたいに壁抜けでもしない限り、あんなすぐに追いつけるはずがないんだよ』
「え」
『さっきからえしか言ってないけど、とどめさしてやるよ。この地図よーく見てみろ』
いやな予感しかしないけど、見てみないわけにはいかない。ゆっくりと首を動かすと、何の変哲もないこの建物全体の案内図があるだけだった。えっとユーノさん、これが一体どうしましたか……?
『ここ。この寮の食堂ってな、俺らが今通ったのとは真反対の方向に一か所あるだけで、今俺らが来た道はどう見ても行き止まりのはずなんだよ』
「えっと、それって……」
『ああ。俺らはついさっきまで存在しない部屋で、な・ぜ・か、足跡がつかない人間とデュエルしてたんだよ』
「……………」
『………』
「もう出るっ!レッド寮に帰る!」
「ってことがあったんだよ。これが証拠の鍵。どー思う皆」
「まじかよ!く〜、俺も行っときゃよかった!」
その日の晩、レッド寮の狭い食堂でいつものメンバーと食卓を囲みながら今日会ったことの報告。さすがにみんな最初は疑ってたけど、少なくとも何かあったらしいことはわかってくれたようだ。
「それで、どんな人だったんスか?その稲石って人」
「うん、いい人そうだったよ。いやー、まさかユーノ以外の幽霊に会うなんてね、思わず気づいた時には冷や汗が出たよ」
「ふん、意気地のない。ところで清明、一体何をしにあんな場所まで行ってきたんだ?」
あ。万丈目に突っ込まれるまできれいさっぱり忘れてたけど、そういえば目的があったんだっけ。
「実は……」
「実は?」
「あの寮、やたらと高級そうな皿とか食器とかあったでしょ?ウチのちょっと欠けちゃってるお茶碗とかと交換しようかなーと」
『え、俺そんなくだんないのについてったの?お前、そりゃ幽霊が出ても文句言えませんわ』
その瞬間、玄関でコトリと音がした気がした。普段なら放っておくところだが、何となく気になったので席を立って玄関に行く。ド
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