ターン26 今週のビックリドッキリ…
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『うむじゃねえよそこの自爆神。フィールド魔法たたき割るぞコラ』
「まあまあ、別にチャクチャルさんだって悪気があって僕をダークシグナーにしたわけじゃないし」
『うるせこの駄ークシグナー。もうちょいそれっぽいことに能力使えるようになって出直してこい』
「………精霊実体化っ!出てきてブリザード・ファルコン!」
『うわちょ、やめれ!つつくなトリ!ってかなんでお前は俺に触れるんだ、やっぱ精霊だからか?……あ痛っ!』
わーわー騒いでるユーノの声が万一精霊の見える人に聞かれたりしたらいろいろめんどくさいことになりそうなので、ブリザード・ファルコンに戻っておいで、と声をかけてさっさと建物の中に入る。前に来た時と同じで、誰も使ってないにしては妙に滑らかに動く扉だった。
「えーっと、確か前に来たときはこっちにあったと思ったんだけど……」
『それよりそろそろ教えてくれよ。俺らはいったい何しにここまで来たんだ?』
「あれ、まだ言ってなかったっけ。ちょっと欲しくなったものがあってね。前ここに来たときチラッと見たのを思い出して」
そこまで言った時、コツ、コツ、と足音が聞こえた。冷や汗がタラリ、と頬を伝うのを感じたけど、それをぬぐってるほどの余裕はない。え、ちょっと待って。なんで今ここに人がいるの!?十代にも結局行先は教えてないのに、なんでこの場所に!?とりあえず逃げて隠れなきゃ、そう思ってゆっくりと後ろを振り返った瞬間、オベリスクブルーの制服を着て、丸メガネをかけたいかにも頭のいい優等生という感じの生徒と目があった。………嘘、いつの間に後ろをとられたんだろう。まるで気づかなかったんだけどどゆこと。
「えっと………」
先に話しかけてきたのは向こうだった。その声を聞いた瞬間、自分のすべきことを思い出す。すなわち、
「後ろを向いて全速全身っ!」
「え、ちょっと君!?」
慌てて追いかけてきたけど、無視!ダークシグナーの身体能力があれば、バイクより速く走ることだってできる!
『それ違う人だな』
「ぜー、ぜー………ここどこ?」
あれから10分ほど脇目もふらずに走り続け、ふと気づいたら一回も通ったことのない長い廊下にいた。足元の赤いカーペットにはたっぷりと埃が積もっていて僕の足跡がはっきり見えるけど、さすがにあれだけ走ったら追いつかれるまでにはまだまだかかるだろう。
「あ、いた!おーい、待ってよ君!」
えっ。恐る恐る振り返ると、足音を立てずに走ってくる例のブルー生の姿が見えた。あれ、これ人生詰んだ?
「待ってー!せっかく久しぶりに人に会えたんだから、せめて話だけでも聞いてってー!」
『ん?なにかしら聞いたほうがよさそうじゃねーかこれ。もしかしたら吹雪みたく帰ってきたあの人コースか
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