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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
五十話:苛酷な労働の日々が始まります
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辺は予想通りだから、いいとして。
問題は、どんな感じで振る舞えばいいのかってことよね!
ひとまずハイハイ言って、従順にしてればいいのか?
「よし!では、やれ!」
ざわり。
偉いらしいヤツの言葉に、奴隷の間に動揺が広がります。
……ええー?
ちょっと、指示が。
大味過ぎや、しませんかね?
「どうした!さっさと、始めないか!」
ムチを振るう、偉いらしいヤツ。
周りのヤツらも、ムチを構えます。
いやいや。
いやいやいや。
当面、特に逆らう気は無いですけれども。
ろくな指示も無く工事計画も示されず、私たちに一体どうしろと?
どうしよう。
もしかして、コイツらみんな、馬鹿なの?
馬鹿しか、いないの?
……これは、想定外だった。
リアルに、困った。
とりあえず、横の人に相談してみるか。
「……ヘンリー。どうしたらいいと思う?」
「……一応、俺ら、子供なんだし。様子見ても、いいんじゃね?」
「そうだよね。子供だもんね。ここでしゃしゃり出たら、おかしいよね」
「だよな」
相談の結果、事態を静観することに、したのですが。
ヤツら(魔物)の構えるムチに怯えてか、口を開く者は無く。
うん、まあ、仕方ないよね。
一般人なら、そんなもんよね。
「ヘンリー。ちょっと行ってくるわ」
「……おい。なら俺が」
「うっかり死なれたら困るし。私なら、まあ死にはしないし。それにアレ、魔物だから。私の才能的なアレが、役に立つかもしれないから」
「……わかった。気を付けろよ」
「うん」
相手が、魔物ならね!
未来のモンスター使いとして、なんとかできないか、試してみるべきよね!
うん、
既視感
(
デジャヴュ
)
!
あのときの
スライム
(
ヤツ
)
の反応が、標準なのかどうなのか。
確認するいい機会でもあるよね!
集団から抜け出して前に進み出る私に、またざわめきが起こります。
「ドーラちゃん……!ちょっと、戻りなよ」
「ドーラ様、やめて!」
小さく呼びかけられますが、このままじゃ埒が明かないので仕方ない。
えーと、愛ね。
ムチを振り回してるヤツに、そんなの特に無いんだけど、大体そんな感じでね。
まずは笑顔で、優しく言ってみよう。
「仕事なら、しますから。指示を、くれますか?それか、計画書でも」
説明する頭が無いなら、読んでなんとかするからさ!(ニッコリ)
「口答えするな!いいから、働け!」
ピシリ!とムチを振るって、威嚇する、偉いらしいヤツ(魔物)。
……ああん?
「……計画書は。何処、ですか?」
「……おい。ドーラ。待て。落ち着け」
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