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ニュルンベルグのマイスタージンガー
第二幕その一
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言うのだった。
「全く。今日もそんなに」
「今日は特別だよ」
「なあ」
 また彼等は口々に言うのだった。そのふらふらした足取りで。
「明日はお祭だからな」
「年寄りが若い娘さんに求婚し」
 ふざけた言葉は続く。
「若い男が年増に言い寄る」
「私が年増ですって!?」
 マグダレーネは今の彼等の言葉にむっとした顔になる。
「幾ら何でもその言葉は許せないわよ」
「ははは、例え」
「そう、例えだよ」
 マグダレーネのむっとした言葉にもこんな調子であった。
「気にしない気にしない」
「気にしたら駄目だよ」
「そうそう」
「全く。何て調子のいい奴等だ」
「本当に」
「おい、こら」
 ここで騒ぎを聞いてかやって来たザックスが後ろから自分の弟子に対して言ってきた。

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