魔法先生ネギま!
0363話
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い。だが、その絵が次の瞬間には実体化しているというのはどういうことだろうか。
いや、別に驚くことではないか。早乙女は綾瀬とはまた別の意味で好奇心の赴くままに暴走する所のある奴だから、長谷川同様に麻帆良祭で起きた超の騒ぎで魔法の世界に首を突っ込んだのだろう。
他のメンバーなら魔法の世界に踏み込む覚悟はあるのか? とか聞く所だが、相手が早乙女ともなれば聞くだけ無駄だ。そういう意味での変な説得力を感じさせる相手なのだから。
とは言え、一応念の為に近くにいた神楽坂へと声を掛ける。
「神楽坂」
「ん? 何?」
「早乙女もこっちに引きずり込んだのか?」
俺のその質問に、苦笑を浮かべる神楽坂。
「引きずり込んだっていうか、自力で突っ込んで来たっていうか……まぁ、そんな感じ」
「……だろうな」
その説明であっさりと納得してしまうのもまた、早乙女に対する変な信頼感による物だろう。
「それにしても、コンプリートまでのリミットが着々と減ってきているな」
「それに関しては頷く事しか出来無いわね。と言うか、あんたも桜子とか夏美ちゃんとか魔法バレしそうな面子がいるんだからあんまり気を抜かないようにしなさいよ」
「と言ってもなぁ……」
桜子に関しては、その豪運とも言える運の良さで、するりするりと魔法関係の出来事から逃れていきそうだし、夏美に関しては小太郎との関係で魔法バレしそうな感じがプンプンするんだが……
「ま、何はともあれ今は麻帆良祭の締めである後夜祭をしっかりと楽しみましょ。ほら、ネギ! 行くわよ!」
「あ、はーい!」
神楽坂の声に従い、ネギパーティの面々も意識を切り替えて最後の後夜祭を楽しむ事にしたらしい。まぁ、実際に超がいたとしても自分の事でウジウジされて嬉しがるとは思えないからいい事なんだろう。
「アクセルさん、私達も行きましょう。アクセルさんの好きなエビのタルタルサンドイッチをたくさん作ってきてありますので」
「それはありがたいが……超の件で忙しかったのに、良くそんな暇があったな」
「その、マスターが絶対に後夜祭ではアクセルさんが腹を空かせているからと」
「……まぁ、間違いではないけどな」
何と言うか、この麻帆良祭を通して食いしん坊キャラになってるような気がするのは俺の気のせいだろうか?
「アクセルさん?」
そんな風に内心で悩んだ俺だったが、茶々丸の声で我に返りその手を引かれてあやか達の陣取っている場所へと向かう。
「超さんは……旅立ちましたの?」
シートへと座った俺に、あやかが尋ねてくる。
尋ねたのはあやかだが、千鶴、円、美砂の3人も視線は俺へと向いている。
「ああ。満足して自分の居場所に戻っていったよ」
「そう、ですの。それはそれで
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