第109話 小さな忍者
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まを指差しました。
ト「えいっ!!」
トーヤさんがふすまに向かって飛びつきましたが、
パ「おっとっと。」
素早く身をかわしたパンジーに避けられてしまいました。トーヤさんは顔面を床に打っちゃいました。い、痛そうです・・・
ウェ「トーヤさん、大丈夫ですか?」
ト「あぁ、はい。大丈夫です。」
するとまた座敷わらしが、
座「トーヤ、今度はあっち!」
さっきとは反対のふすまの方向に指差しました。今度は私が飛びつきます。
ウェ「えいっ!!」
パ「おっとっと。」
また素早く身をかわしたパンジーに避けられてしまいました。私はギリギリ顔を床に打ちませんでした。するとまた座敷わらしが、
座「トーヤ、今度はそっち!」
今度は隣の部屋の柱の方を指差しました。今度はシャルルが飛びつきます。
シャ「えいっ!!」
パ「おっとっと。」
またまた素早く身をかわしたパンジーによけられてしまいました。シャルルは柱に顔面をぶつけてしまいました。い、痛そう・・・
ウェ「シャルル、大丈夫?」
シャ「え、えぇ。なんとか・・・」
パ「鬼さ〜ん、こちら!手の鳴る方へ!」
パンパン!と小さな手を叩きながらパンジーがあっちこっちに移動します。座敷わらしも目で追いつけないようです。パンジーの幻覚もどんどん増えてきます。
ト「パンジーさんは、まるで小さな忍者ですね。」
そっか、だから忍者のような服を着ているんですね。
シャ「でも、このままじゃいつまで経ってもパンジーを捕まえる事が出来ないわ。」
シャルルの言うとおりだね。何かいい方法はないかな・・・?すると、またトーヤさんが、
ト「こんなのはどうでしょう。」
再び胸に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!ゾンビ!」
紫色の魔法陣から、汚れた茶色いマントを羽織った背の高いゾンビが現れました。マントからはとてつもない臭いが漂っています。私とシャルルは鼻をつまみます。それでもまだ臭っています。
ト「ゾンビ、ヘドロ床!(ヘドロフロア)」
トーヤさんがゾンビに指示を出します。トーヤさんは、この臭いなんともないんでしょうか?
ゾ「綺麗なものは嫌いなんだっ!私のヘドロでどんどん汚れちまいなっ!!」
屋敷の床がどんどんヘドロで覆い尽くされていきます。
シャ「屋敷の床を、こんなに汚していいのかしら?」
ウェ「さぁ・・・?」
でも、トーヤさんのことだから、きっと何か考えていると思います。床が完全にヘドロで覆い尽くされました。臭いはますます酷くなりました。その時、座敷わらしが、
座「トーヤ、いたよ!」
パ「うぅ・・・く、臭い・・・」
本物
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