第109話 小さな忍者
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私たちは幸福の花(ハピネスフラワー)の魔道士さんが現れるのを心待ちにしながら屋敷内のとても長ーーーーーい廊下を歩いてました。
シャ「それにしても、無駄に長い廊下に、無駄に広い屋敷ね。」
ト「僕、こんなところで暮らしていたら迷子になっちゃいそうです。」
ウェ「私も・・・」
いったい、どこまで続いているんでしょうか?すると、
パ「見〜つけた!!」
ウェ&ト&シャ「!!!」
天井からシュタッとパンジーが下りて来ました。服装は、さっきの黄色い着物から、黒い忍者のような服になっていました。パンジーは輝かせた黄色い大きな瞳で私たちを見つめると、
パ「私と勝負しよ。ウェンディちゃんとトーヤ君とシャルルちゃん。」
そう言うと、消えてしまいました。
シャ「消えたら勝負する意味ないじゃない!?」
どこ行っちゃったんでしょう?辺りを見回していると、
パ「こっちこっち〜♪」
私たちの後ろで小さな手をばたつかせてはしゃいでるパンジーがいました。
ト「いつの間にあそこに!?」
ウェ「パンジー、待って〜!!」
私がパンジーを捕まえようと手を伸ばしましたが、パンジーは煙のように消えてしまいました。
ウェ「あ、あれ?パンジー?」
パ「キャハハハハハハ!!」
どこからか、楽しそうに笑うパンジーの声が聞こえました。
パ「今のは私が造った幻覚だよ〜♪本物の私を捕まえてね☆」
そう言ってパンジーはまた姿を消してしまいました。
シャ「すでに勝負は始まってたって事ね。」
ト「面白そうですね。」
アカネさんに手加減は禁物と言われましたからね。本気で捜さないと!でも、どうやって本物のパンジーを見分ければいいんでしょうか?
ト「僕にいい考えがあります。」
トーヤさんは、胸に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!座敷わらし!」
紫色の魔法陣からシャルルと同じくらいの背丈の赤い着物を着た座敷わらしが現れました。
座「トーヤ、久しぶり。」
ト「久しぶりだね。座敷わらし、君にお願いがあるんだ。」
座「な〜に?」
ト「黒い服を着た小さな女の子を見つけてくれないかな?幻覚があって、僕やウェンディさん、シャルルさんじゃ見分けれないんだ。」
座「なぁ〜んだ、そんな簡単の事なら日常朝飯前だよ。」
そう言うと、座敷わらしはじーーーっと目を凝らして本物のパンジーを捜し始めました。
ト「座敷わらしは、子供の魂を見る事が出来るんです。」
ウェ「ビックスローさんと似ていますね。」
魂って、どんな風に見えるんでしょうか?
座「トーヤ、見つけた!」
かわいらしい声を上げて、小さな白い指でふす
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