謎の少女
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顔が浮かんだ。
「正直やった事はないが、試してみるか」
そう言い俺はベッドに横になり、目を閉じた。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
目を覚ますとそこは見慣れた世界だった。真っ白の、何もない空間。
「やあ、来たね」
「ああ、とりあえず成功だな。アルモニー」
俺の目の前にいたのは俺の心、アルモニーだ。
「よく考えたねこんなこと」
「まあな、単なる思いつきだ。で、聞きたいことがあるんだが」
「分かってる。あの子のことだろ?」
「ああ、ダメ元で聞いてみようかと」
アルモニーはしばらく考えた。
「君の見たものを見て思ったのは、君と同じかな」
「そうか」
「しかし、私は彼女に違和感を感じた」
「違和感?」
アルモニーは静かに頷く。
「とても言葉では説明できない何か・・・」
その言葉に俺は息を呑んだ。
まさか、あの子は・・・。
「そうかもしれないな」
「ッ!」
「『なぜ分かった』と言いたげだな。私は君の心だ、君の思いは私とリンクしている。聞こえて当然だ」
「・・・」
「もし、君の思っていることが当たった場合、君はどうする?」
俺はその問にこう答えた。
「何度も言わせんなよ。俺が救ってやる!」
その答えにアルモニーも口元に笑みを浮かべた。
「そうか・・・やはり君はそうでなくてはな!」
と言ってアルモニーは俺に何かを投げ渡した。それをキャッチし、“それ"を見た。それはライトイエローのクリスタルがさげられたネックレスだった。
「何だよ、飛○石でもくれるってか?」
「身につけておくといい。いつか役に立つ」
「そう、んじゃ遠慮なくつけさせてもらうよ」
そう言って俺はその空間をあとにした。
〜side end〜
シオンが去った後、アルモニーは一人またこの空間に残された。しす静かな笑みを浮かべて。
「さあ、君の力が試される時だ」
アルモニーの手にはシオンに渡したのと同じネックレスがあった。
「ここから先、君の気持ち、行動がこの世界の行く末を決める。頼んだよ」
アルモニーはネックレスを握り締めた。
「白き・・・流星」
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