第七話 空翔る
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スカイライダーはそのままカラスに突進した。防御障壁に遮られながらも攻撃を仕掛けていく。スカイライダーは違和感を感じ取った。
「・・・ジュエルシードではない・・・ジュエルシードレプリカか」
「ジュエルシードレプリカ?」
聞きなれない単語を聞いたクロノは魔力弾で真っ向勝負に出るがカラスには効いていない。
「馬鹿な・・・魔力が拡散していく!」
予測もしなかったことに驚いているクロノに再びカラスが光線を仕掛けた。
「!!」
絶体絶命のクロノ。その時スカイライダーがクロノを庇った。カラスの攻撃を一身に受け海に撃墜されるスカイライダーとクロノ。
「・・・ここは」
「気がつきましたか」
洋が目を覚ますと洞窟のような場所だった。そして目の前にクロノが居た。洋の身体は手当てされているが洋は違和感を感じていた。
「すみません・・・人間の薬があなたに効くかわからなくて・・・」
「そうか」
治療の際クロノは洋が改造人間であることに気づいたようだ。
「奴は?」
「まだ外です」
「そうか・・くっ!」
洋は起き上がろうとするがクロノに止められてしまう。
「無茶です!いくらあなたが質量兵器でも・・・それより教えてください・・・ジュエルシードレプリカとは一体」
「俺も詳しいことはわからない。ただジュエルシードに似ているがジュエルシードではない・・・ジュエルシードの寄生能力と特異変化をもたらすものだという情報はある」
「ジュエルシードではないってことは・・・封印の必要はないって事ですか」
「そうだ・・・さっきの戦いでわかったことがある・・・君は戦えない」
「なんですって?」
「いくら管理局の魔導師とはいえ、魔力が使えないんじゃ危険なだけだ」
「馬鹿にしないでください!あなたのような質量兵器・・・は!」
思わずクロノは口を塞いだ。洋は改造人間といえども自分のことを助けてくれたその洋に向かって失言をしてしまったが不思議と洋は微笑んでいた。
「怒らないんですか・・・」
「ああ」
クロノは洋の言葉に思わず飛び出してしまった。
(身体は機械なのに心は人間・・・あの人に対して・・・僕は)
その時カラスがクロノを捕らえた。クロノもデバイスを構える。カラスからの光線をクロノは防御結界で防ごうとするが防御結界はいとも簡単に破壊されてしまう。
「くっ!」
クロノは回避するが攻撃もできず防御もできない。もはやなす術も無いその時爆音が響いた。
「あれは!」
クロノが爆音のほうを向くとバイクに跨った洋の姿があった。そして洋は力を引き出す動きに入る。
「スカイ・・・
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