終わり行く世界〜
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の一年で
皆の信頼を得て、世界を平和に導いた。そしてそいつは・・・旅立ってしまった」
「旅立った?」
「ああ。使命があったんだ。私は長い年月、そいつと会えなかった」
「それは・・・」
「使命を終え、私たちの元にそいつは帰ってきたが・・・今度は私がいなくなってしまった」
「春音さんが・・・」
「だが、そいつは追ってきた。昔の私は追えなかった・・・無理だと思ったのに、そいつは私に会いに来た。二年以上だ。それでもアイツは・・・変わってなかった。何時もの能天気な、それで真剣な明るいアイツのままだった。・・・アイツがそうだったからな、安心しろ。お前の兄も何も変わってはないさ」
「・・・あの、春音さん」
「なんだ?」
「もしかして・・・それって亮お兄ちゃんのこと・・・?」
「・・・!・・・何故、そう思う?」
「何となくだけど・・・今の話をしてるときの春音さん、亮お兄ちゃんと話してる時と同じ顔してたから・・・」
「・・・そこは好きに考えろ。とにかく、和人と話せ。離れるのが嫌なら掴んでおけ、いいな?」
「う、うん・・・」
気のせいか思春は顔を赤くしながらその場を離れ・・・た瞬間に里香に捕まって人混みに引き込まれた。
「ほらほら〜、アンタも飲みなさいよ〜」
「篠崎・・・!?まさか、酔っているのか?っ、離せ、私は悪酔いするのは苦手なんだ・・・!というか貴様は未成年だろう!?この世界では・・・」
「ただのジュースよ〜!いいからこっちに来なさいっての!」
「や、止め・・・」
・・・思春の悲鳴が聞こえた気がする。多分、蓮華の“アレ”がトラウマなんだろうな〜。
早貴〜
わたしはカウンターにいる和人達を見つけ、和人に後ろから抱きつく。
「か・ず・と・さん、楽しんでる?」
「おわっ!?い、いきなりなんだよ」
「もう、お姉ちゃんの恋人ならわたしとのスキンシップにも慣れなよ〜」
「・・・以前見た塩らしいお前はなんだったんだ・・・」
「アレは忘れてね。黒歴史にするから」
「おうおう、抱き着くならこっちにもイイ男がいるぜ?」
言ったのは和人の隣で酒を飲んでバンダナを巻いた・・・クラインだ。
「クラインなら五分抱きついて千円でいいよ」
「金取るのかよ!?」
「はっはっ。いいじゃねえかクライン。小遣いでもくれてやれ」
「如何わしい店とかわんねえぞ、おい・・・」
エギルの言葉にクラインは肩を落とす。わたしは左隣にいた人に声をかける。
「あ、それと・・・ユリエールさんとご結婚お
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ