暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
終わり行く世界〜
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の一年で
皆の信頼を得て、世界を平和に導いた。そしてそいつは・・・旅立ってしまった」

「旅立った?」

「ああ。使命があったんだ。私は長い年月、そいつと会えなかった」

「それは・・・」

「使命を終え、私たちの元にそいつは帰ってきたが・・・今度は私がいなくなってしまった」

「春音さんが・・・」

「だが、そいつは追ってきた。昔の私は追えなかった・・・無理だと思ったのに、そいつは私に会いに来た。二年以上だ。それでもアイツは・・・変わってなかった。何時もの能天気な、それで真剣な明るいアイツのままだった。・・・アイツがそうだったからな、安心しろ。お前の兄も何も変わってはないさ」

「・・・あの、春音さん」

「なんだ?」

「もしかして・・・それって亮お兄ちゃんのこと・・・?」

「・・・!・・・何故、そう思う?」


「何となくだけど・・・今の話をしてるときの春音さん、亮お兄ちゃんと話してる時と同じ顔してたから・・・」

「・・・そこは好きに考えろ。とにかく、和人と話せ。離れるのが嫌なら掴んでおけ、いいな?」

「う、うん・・・」

気のせいか思春は顔を赤くしながらその場を離れ・・・た瞬間に里香に捕まって人混みに引き込まれた。


「ほらほら〜、アンタも飲みなさいよ〜」

「篠崎・・・!?まさか、酔っているのか?っ、離せ、私は悪酔いするのは苦手なんだ・・・!というか貴様は未成年だろう!?この世界では・・・」


「ただのジュースよ〜!いいからこっちに来なさいっての!」

「や、止め・・・」



・・・思春の悲鳴が聞こえた気がする。多分、蓮華の“アレ”がトラウマなんだろうな〜。



























早貴〜

わたしはカウンターにいる和人達を見つけ、和人に後ろから抱きつく。

「か・ず・と・さん、楽しんでる?」


「おわっ!?い、いきなりなんだよ」

「もう、お姉ちゃんの恋人ならわたしとのスキンシップにも慣れなよ〜」

「・・・以前見た塩らしいお前はなんだったんだ・・・」

「アレは忘れてね。黒歴史にするから」

「おうおう、抱き着くならこっちにもイイ男がいるぜ?」

言ったのは和人の隣で酒を飲んでバンダナを巻いた・・・クラインだ。

「クラインなら五分抱きついて千円でいいよ」

「金取るのかよ!?」

「はっはっ。いいじゃねえかクライン。小遣いでもくれてやれ」

「如何わしい店とかわんねえぞ、おい・・・」

エギルの言葉にクラインは肩を落とす。わたしは左隣にいた人に声をかける。

「あ、それと・・・ユリエールさんとご結婚お
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