終わり行く世界〜
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あたしの家にいつ来ますか?」
「何時でもいいよ。猫のピナにも会ってみたいし。あ、そうだ。チーズケーキ持ってくよ」
どうやら前から約束してたみたいだ。そして亮は紗智を見る。
「そうだ、この前医学の本を多く取り扱ってる書店を見つけたんだ。今度連れていこうか?」
「え、いいの?ありがとう、亮」
「冷静に考えたら凄いハーレムよねぇ」
里香が呟く。ホントだ、男が亮しかいない。
『オイラはどっちッスか?』
「(剣に性別・・・あるか、干将・莫耶が夫婦剣だし)」
ちなみにリパルと詠はわたしの携帯端末にいる。亞莎も同様に亮の携帯にいるのだ。理論は面倒だから省略。ちなみにこの会話を聞いて鋭い目を更に鋭くしたもの一名。
「・・・」
ガツン!
「でっ!?し、思春・・・脛は痛いよ、脛は・・・」
「知るか。だらしないお前が悪い」
「・・・何で怒ってるんだよぉ・・・」
亮が涙目になりながら訴えるが思春はそっぽを向く。
「察してやれよ、亮。思春も二人っきりでいたいのにその相手が美少女に囲まれて嫉妬してるんだよ」
「な・・・!だ、誰が嫉妬しているだと!?」
思春に迫られるがあまり怖くない。
「ところでさ、咲。レクトはどうなったんだ?」
「ん?・・・ああ、殆ど更地状態だよ。父さんも結構落ち込んでたけど・・・ま、すぐに元気になるでしょ」
「ふうん・・・」
あの後、須郷は逮捕された。醜く足掻いていたが、今度はリパルにハックしてもらい、証拠を洗いざらい提示してあげた。ただまあ、お陰でレクト本社、並びにVRMMOというゲームジャンルは痛恨な痛手を被った。レクトは色々刷新して乗りきり、VRMMOも和人が茅場から託されたとあるプログラムで解決させた。・・・そうそう、茅場のことだが、やはりSAOクリア時に死亡していたそうだ。そこ辺りはわたしも和人から聞いた程度なのでよくは知らない。けど、和人は、わたし達は確かに茅場に助けられた。それだけでいい。
「(外史で規格外な事が起こるのはおかしい事じゃないからな・・・)」
「ところでさ、今日のオフ会はどうするの?」
里香が聞くと亮は答える。
「ああ、行くよ。直葉も来るけどいいよな?」
「全然構いませんよ。リーファ・・・直葉ちゃんとオフで会うの初めてだから楽しみです」
「サチと思春も来るよな」
「あ、うん。お邪魔じゃなかったら」
「ああ、参加させてもらう」
「早貴も来るでしょ?」
「当然。エギルのとこでしょ?」
その時、チャイムが鳴った。
「やべ、話に夢中で全然食ってない!ガツガツ・・・んぐ!?」
お約束と言うべきか、亮が慌てて食べて喉を詰まらせる。
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