マジカル☆ウィッチルフェイちゃん黒魔術試験を受ける@
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
@
揺さぶられる感覚がしますが、まだ眠いです。
「んんっ……あと……7118……分……」
「118.6時間とはいい度胸ね。起きなさい」
「ひぎゃぁっ!?」
身体に襲いかかる強烈な電撃に私の意識は覚醒しました。目の前には片手に雷を宿して放電させて、もう片方の手にバスケットを持っているお母様がいました。
「おはようございます、お母様。でも、可愛い娘を起こすのにそれは無いかと思います……」
「何言ってるの。これぐらいしないと、ルフェイの魔術防御は突破できないわ。それに、ちゃんと起こして起きないのが悪いのよ。とりあえず、おはよう。着替えて、行ってらっしゃい。ここにサンドイッチを用意させたから、ちゃんと食べるように」
「ふぁ〜い。行ってきます」
お母様にバスケットを押し付けられて、転移術式の上に乗せられました。私はそのまま転移術式を起動して、手を振ってくれているお母様に軽く振替して寮へと戻りました。
寮に戻ったら急いで顔を洗って、裸になります。その後、水の魔術で球体を作り出して飛び込んで全身を洗浄。水を消滅させたら、次に水滴を全て水の魔術で集めて消滅させます。最後に火の魔術で軽く乾かせば完了です。
「着替えて髪を梳かさないと……身だしなみは大切ですし……」
其の辺はお母様とメイドさんに仕込まれました。伝統あるペンドラゴン家……というか、アーサー王の血を引く姫なのだから、しっかりしないといけないそうです。魔術師なのである程度は多めに見られますが。
「っと、時間ですね」
急いで転移で実技場へと向かいます。実技場にはもう何人もの生徒がいます。その中にこっそりと潜り込みます。取りあえず、エリスちゃんを探すのです。直ぐに見つけたので、そちらへと向かいます。でも、他の人と一緒に居るので悩みます。
「あ〜あ、どうしよう……」
「わかんないよー!」
どうやら、困っているみたいです。というか、何で今更術式を弄っているのですか。ここは友達として助けないといけません。というわけで、怖いですがちゃんと声をかけてみます。
「え、エリス……」
「あっ、ルフェイちゃん! ちょうど良かった、助けてっ!!」「あっ、ペンドラゴンさんだ……」
他の人には軽く会釈をして、エリスの横に付きます。
「どうしたのですか?」
「テストの術式に問題が出たの。目標まで氷柱を放つんだけど、途中で落ちちゃうし、魔力が沢山消費しちゃうの」
うんうんと、頷く他の人達。術式を見せて頂きましたが……非道い物です。
「ダメダメですよ、エリス」
「「「あうっ!?」」」
「軽く見ただけでも難点が789ヶ所もあります」
「「「ぐはっ!?」」」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ