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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第07話
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「とりあえず、一夏はセシリアさんを迎えろ。あと、話し合わせろよ」

「わ、分かった」

一夏はドアに向かう。その間に俊吾はシャルルの元に駆け寄り

「シャルルは布団の中に入ってくれ。話し合わせてくれよ?」

「分かったよ」

シャルルを布団の中にいれ、俊吾は定位置に戻った。そして、一夏がドアを開く。

「セシリア、一体どうした?」

「夕飯をご一緒にどうかと思いまして。……あら、俊吾さんですか?」

椅子に座っている俊吾に気づいたセシリアはそう言った。俊吾はわざと見つかりやすい場所にいたのだ。

「セシリアさん、こんばんは」

「こんばんは。何故、俊吾さんがこちらに?」

「ああ、それは一夏にシャルルの体調が悪いから手伝ってくれって言われて手伝いに来たんだ」

「あら、それは大変ですね。デュノアさんは大丈夫ですか?」

「一段落付いたし、あとは安静にしていれば大丈夫だと思うよ」

「そうですか。では、早めに部屋を出たほうがいいですわね」

「こっちも一段落付いたし、一夏はセシリアさんと一緒にご飯食べてきたらどうだ?」

「そうだな。そうさせてもらうよ」

「では、一夏さん♪行きましょうか♪♪」

セシリアは一夏の腕をとって部屋の外に連れ出した。そして、そのまま食堂に向かった。

「…………ひとまず、何とかなったか」

「よく咄嗟にあんな嘘思いついたね、俊吾。しかもペラペラと」

体を起こしながらシャルルは言った。

「怪しまれない程度の嘘は得意なんだよ。それで、ご飯はどうする?」

「今風邪って言っちゃったし、食堂にはいけないよね」

「なら、食事持ってくるけどどうする?」

「いいの?そんなこと頼んで」

「自分のと一緒に持ってくるから手間じゃないよ」

「でも、俊吾はゆっくり食べてくればいいのに……」

「俺がゆっくり食べてたらおかしいだろ。シャルルは風邪で俺が看病してるんだから」

「そうだね…………。何かごめんね」

「いいよ、俺が勝手についた嘘だから。それで、何食べたい?」

「う〜ん、病人だってことを考慮するとリゾット辺りが丁度良いかな」

「よし、分かった。少し待っててくれ」

俊吾は部屋を出て食堂に向かった。そして、食堂に向っている間に考え事をしていた。

「シャルルが女ね…………俺の女嫌いセンサーも馬鹿にできないな」

誰にも聞こえない程度の声量で俊吾は言った。

今回思ったことがそれだった。シャルルにセンサーが働いたのは、男の娘だからではなかったのだ。正真正銘の女だったのだ。女嫌いセンサー恐るべし……。

「部屋に戻ってからも意識しないようにしよう。意識すると怖いし」

食堂につ
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