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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第07話
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疲れたなぁ…………。このあとはどうするかなぁ……」

寮に戻った俊吾は、自室で少し寛いでいた。することもなく、ベットに寝転がり、携帯を弄っていた。

「飯食ったあとに、シャワー浴びて端末使って調べ物でもするかな……」

夕食までは時間があるので、携帯を弄りながらダラダラしていた。すると、携帯にメールが来た。

「ん?一夏からか……どうしたんだ?」

内容を確認すると『話があるから部屋に来てくれ。出来るだけ早く』と書いてあった。

「あいつから話なんて珍しいな……。というか、今まで無かったよな」

とにかく行くか、と俊吾は思い部屋をあとにした。

◇   ◆   ◇   ◆

―――コンコン

一夏達の部屋についた俊吾はノックをして返答を待っていた。少しすると、一夏が出てきた。

「……外に誰もいないよな?」

「?ああ、いないけど」

「じゃあ、入ってくれ」

そう言いながら、俊吾の手を引いて半ば強引に部屋に入れた。引っ張られたせいで体勢を崩し、倒れそうになる。

「っとと。一夏、危ないだろ。入れるならもう少し普通に入れてくれ」

「悪い、ちょっと今回のことは誰にもバレたくなかったし」

「それって、どう言う意味だ?」

「まぁ、少し待ってくれ。その話は」

取り敢えず、俊吾は部屋の中を見渡す。すると、そこにはシャルルがいた。

「あれ、シャルルいたんだ……な…………?」

途中で声が消えそうになるが、なんとか言い切った。目の前にいるシャルルに違和感を感じる。それも、背筋がゾワゾワするタイプの違和感。

「お前……本当にシャルルか…………?」

よくシャルルの姿を見ると、今までシャルルにはなかったあるものがあった。胸である。シャルルは男のはずだから、本来無いはずである。

「あはは……僕はちゃんとシャルルだよ」

今の一言と一夏の話があるということから、何個か可能性はあるが自分が直感的に感じたことが正しそうだ。

「…………なるほどな。大体分かったよ。シャルルが何してたのかな」

その一言にシャルルは息を呑む。逆に一夏は何が何だか分からないでいた。

「俊吾……本当にわかったのか?その話をこれからしてもらおうと思ったんだが」

「俺も何となくだから、正しいとは言えないけどな。シャルルが良いって言うなら、俺の予想から話すけど」

シャルルは何も言わず、頷いた。

「まず、シャルルの家はデュノア社だな。デュノア社と言えば、名前を知らない人がいないくらい有名な会社だ。だけど、ここ数年経営不振に陥っている」

「い、いや、俊吾。デュノア社って世界シェア3位の筈だろ?なのに、なんで経営不振なんだ?」

お、流石の一夏でもそれくらいは知って
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