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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第07話
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嫌だね、戦う理由もない」

『お前には無くとも…………こちらにはあるんだ!!!』

そう言うと、ラウラのカノンから弾が発射された。一夏と話している間に、チャージをしていたのだろう。一夏は完全に不意をつかれ、完全に無防備だった。当たるかと思われたが、シャルルがそれに割り込みシールドでカノンの弾を弾いた。

―――ビュオン!!!

……………………あの〜、目の前を弾が通行していったんですけど。これ言っちゃいけませんかね?下手したら死ぬところだったんだけど。一夏とシャルルはIS展開してるけど、俺生身なんだよね。さっきまで、武器の微調整しててISにコンソール繋いでたからね。一夏に当たったって死にはしないんだから放置でよくない?逆に俺が死にそうだったんだけど。

そんな事を考えていると、シャルルとラウラが何やら話していた。

「ドイツってのは、随分と血気盛んなんだね。いくらトライアル段階の試験状態でも試射をいきなりするとは思わなかったよ」

「すまないな、こちらも時間がなくてな。良い的があったから、つい撃ってしまったんだ」

「あはは。次からは気をつけてね?」

「善処しよう」

二人共笑っているのに、どこか怖くて周りが何も干渉しなかった。打たれた張本人の一夏でさえビビっていた。

『そこの生徒!何をしている!組と出席番号を言え!』

「……今日の所は戻っておこう。次は覚悟しておけ」

ラウラはそう言って消えていった。

言っちゃダメだけど、今のフラグだよね。一夏に勝負挑んで負けるフラグだよね。俺には関係ないですけど。

「さて、切りがいいし今日はここまでにしようか」

俊吾は心で思っていることとは逆のことを言う。実際、早く帰りたかったというのもあるが、何よりも面倒だった。おそらく、さっきアナウンスした教師が来そうな気がするのだ。

「そうだね。じゃ、戻ろっか」

シャルルがそう言い、二人はそれに従い更衣室に向かった。更衣室に着くと、軽くシャワーを浴びるために服を脱ぐ。

「あ、僕、ちょっと用事があるから先に戻ってるね」

「おう、分かった」

シャルルはそう言って、更衣室を出て行った。

「なぁ、シャルルっていつもあんな感じなのか?」

シャワー室に入り、シャワーを浴びていると俊吾がふとそう言った。

「あんな感じって?」

「先に戻るのかって話だ。何か手馴れてるし」

「手馴れてるって…………まぁ、殆どっていうかいつも先に戻ってるな。それがどうした?」

「いや、練習に付き合うの久しぶりだから聞いてみた。シャルルと一緒にやるの初めてだしな。気になっただけだ」

それから二人は他愛もない話をして寮に戻った。

◇   ◆   ◇   ◆

「ふ〜、
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