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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第07話
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は近接武器オンリーだしなぁ……。俊吾みたいに何本もあれば投げるとか選択肢が増えるけど…………」

一夏は俊吾の問いに悩み、考えていた。そして、少し経ってから口を開いた。

「やっぱり、要所要所に瞬間加速を入れて相手の動揺を上手いこと誘って距離を詰めて、一気に攻撃……って感じかな。距離を取ってても狙撃で落とされるし、それしか方法は思いつかないかな」

「まぁ、及第点ってとこかな。俺がお前だったら、零落百夜一択だな」

「何でだ?」

「零落白夜はシールドエネルギーを消費して発動する。正直言ってリスクしかない。だけど、『バリア無効化攻撃』があるだろ?あれを有効活用しない点はない。要所要所で瞬間加速を使って、相手に接近。最初はわざと掠らせて油断を誘う。そして、完全に油断したところで一発零落白夜を使う。俺ならこうやるな」

「なるほど……。確かに、零落白夜を使って短時間決戦にしないと後々きついか……。よし、俊吾!一回模擬戦やらないか?」

「お前……俺がいった戦法を使う気じゃないだろうな?」

「な、なんでバレたんだ?」

「このタイミングで言われれば分かるだろ…………。まぁやってもいいけど、結果は見えてるんじゃないか?相手の戦法が分かるんだから」

「……今日はやめとく」

一夏は少しショボンとなった。すると、シャルルが俊吾に近づいていく。

「ねぇ、俊吾」

シャルルは俊吾に耳打ちした。

「どうした?」

俊吾もシャルルと同じ声量で話す。

「今、一夏に教えた戦法、まだ一夏には難しくない?」

「そうだな。今の一夏には難しいな」

「じゃあ、何で教えたの?」

「あと少しすれば、一夏は自ら改良を加えてあれを出来るようになっているよ。あいつはセンスの塊だ」

「それは分かるけど……俊吾自身が不利になっちゃわない?そこまで分かってるなら」

「俺が教えなくても、自分で辿り着くだろ、一夏は」

その後、シャルルは俊吾に何かを言おうとしたが、周りの声でそれは消された。

「ねぇ、あれってドイツの第三世代型IS?」
「うそ、本国でもトライアル段階だって聞いてたけど」

カタパルトに理不尽さんがいた。あ、いや、睨まないで!言い直すから!!!

……改めて、カタパルトにボーデビィッヒさんがいた。黒主体の色に赤いラインが入ったIS。特徴は肩に大きなカノンを背負っていることだろう。おそらく、超電磁砲とにたようなものだと俺は思う。

俊吾がラウラのISの分析をしていると、ラウラが声を飛ばしてきた。

『お前も専用機持ちらしいな』

このセリフは一夏に向けてだよね。だったら、俺は黙っておこう。面倒事になりそうだし。

「だったら何だよ」

『私と戦え』


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