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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第30話 バルトの決意
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う言って慌てて離れるなのは。

「………」
「ヴィヴィオちゃん、大丈夫………?」
「ううん、良いの。何か落ち着けたし………ねえなのはお姉ちゃん………」
「何?」
「またギュっってしてもらっていい………?」
「うん。して欲しい時いつでも言ってね!」
「ありがとう!!」

互いに笑い合う2人。

(私でもヴィヴィオちゃんにやれる事はあるのかな………母親代わりには役不足かもしれないけど、私、ヴィヴィオちゃん好きだから………もっと頑張ってみよう!!)

なのははそう心に決めたのだった………










「あ〜あ、もう終わりか………」

そんな中、観覧車も終わりに近づき、残念そうにヴィヴィオが呟いた。

「仕方がないよ、それにパレードはもっと綺麗だよ」
「本当!?」
「うん」
「やったあ!!楽しみだねバルト!!」
「ああそうだな。さあ降りる準備しろ。良い場所確保しないとな」
「うん!!」

バルトの言葉に元気良く反応するヴィヴィオ。
しばらくして観覧車から降りた三人は直ぐにパレードの通る道へと向かったのだった。









「わぁ………人が一杯!!」
「休みでも何だかんだ人は居るもんだな………」
「流石人気テーマパークですね」
「う〜ん、人が多くて見づらい………」
「お前チビだもんな!!」

そう言って笑うバルト。

「チビじゃないもん!!」
「分かった分かった。………っと!」

怒るヴィヴィオをなだめながらバルトはヴィヴィオの腰を掴み、持ち上げて肩車をしてあげた。

「わああ………!!」

肩車して見た景色は夢のような光景だった。
おとぎ話に出てくるようなキャラクター達が、キラキラ光る衣装を着て踊る。
それはとても楽しそうで美しい。

「凄い………」

ヴィヴィオはすっかり釘付けになり、見とれていた。

「髪を掴むな!!痛いって!!………って全然聞いてねえ………はぁ………」
「ふふっ、それくらい夢中って事ですね………」
「俺の髪抜けなきゃ良いけどな………」

そんなバルトの言葉になのはが小さく笑った。

「頑張れパパ」
「パパじゃねえよ。………ってかなのはこそママだろ」
「肩車はパパの仕事です」
「………ったく」

そう言ってバルトは小さくため息を吐いた。
そんなバルトを見るなのははとても優しかった。

「バルトさん、この連休とっても楽しかったです。バルトさんとヴィヴィオちゃんと一緒にのんびり過ごして………アパートに居たときもそうでしたけどあのとき以上に穏やかに過ごせました」
「俺もあんまり期待していなかったが、それなりに楽しかったよ」
「それなら良かったです。それであの………バルト
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