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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第30話 バルトの決意
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くよ2人共〜!!」
ヴィヴィオの呼ぶ声で我に返り、慌ててヴィヴィオを追いかけたのだった………
「わぁ………」
「凄いねヴィヴィオちゃん」
「うん!!」
2人並んで外の景色を見るヴィヴィオとなのはをバルトは反対側の席に座って見ていた。
(何だろうなこの満ち足りた気分は………)
そんな事を見ながらバルトは外の景色を見る。
(強さか………あの時からずっと求め続けて戦って戦って………その内戦いこそが俺の全て、俺が俺でいられる瞬間だと思っていた。だからこそ強い奴を求め続けた。だが違ったのかもな………今の方が戦いよりも充足している。俺は弱くなったのかもな………だが何故かそれで良いとも思える………)
そんな事を思い、バルトは拳に力を込める。
(今回の事件は来てよかったのかもな………自分の心の内がイマイチ分からなくてずっと悩んでたが、結局俺はヴィヴィオとなのはと出会って戦い以外のものを見つけられたのかもしれねえ………あの親父の言った通りだな………)
そう言って自嘲気味に笑う。
思い浮かべたのは自分の人生において分岐点となった人物。
(………だからこそ俺はコイツ等と何時までも一緒には居られないな………俺はバルトマン・ゲーハルト、大量殺人を起こした次元犯罪者でなのは達の敵だ。………だがそんな俺でも出来ることはあるよな………)
そう思いながらバルトは心に決める。
(ヴィヴィオの事はなのはに任せて、先ずは俺の事を調べにいこう。そしてクレインの探している鍵を何としても奪う。奴にはもう何も起こさせねえ………!!)
「えへへ………」
「どうしたのヴィヴィオちゃん?」
「私ね幸せだよ。パパやママがが居なくてもバルトやなのはなのはお姉ちゃんが居るから………」
「ヴィヴィオちゃん………」
そんなヴィヴィオをなのはは優しく抱き締めた。
昨日の夜の事だった。特番でやっていたヒューマンドラマを高町家全員で見ていた時だった。
『パパとママか………ヴィヴィオのママとパパはどこにるんだろう………』
普段元気一杯のヴィヴィオだが当然甘えたがりの少女なのだ。
余りそういうことを言わないのもあり、小さかったが両隣に座っていたなのはとバルトには聞こえていた。
バルトは特に気にした様子は無かったが、なのはは優しくヴィヴィオの頭を撫でてあげた。
(私は本当の意味で何も出来ない………)
仲が良くても、周りから家族のように見られても、本当の意味でヴィヴィオの家族になれないでいる。
(私って無力だな………)
そんな事を思いながらなのはドラマの親子の感動シーンを見ていたのでたった。
「なのはお姉ちゃん、苦しいよ〜」
「あっ、ごめんなさい………」
そ
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