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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第30話 バルトの決意
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なってきた。
「いらっしゃいませ、ご家族様3人でよろしいですか?」
「あっはい」
「先払いとなりましてお時間は一時間半となります」
「あっ、はい………」
と説明を受けながらお金を払うなのは。
「ではごゆっくりどうぞ」
そう会計の人に言われ、他の店員に席まで案内されるのだった。
「意外とリーズナブルな値段だったな」
「まあ高いと言えば高いですけど、このレベルのお店なら安い方ですね」
と先ほどの会計の話をするバルトとなのは。
そんな大人の事情を知ることも無く、ヴィヴィオは楽しみなのかご機嫌だった。
「ふんふ〜ん」
「ご機嫌だな」
「うん!!だって料理も美味しいしデザートも一杯あるし、流石なのはお姉ちゃん!!ナイスセレクトだよ!!」
「えへへ、ありがとう………」
嬉しそうにお礼を言うなのはだがヴィヴィオに上目線で言われている事には気がついていないようだ。
(口調も小生意気になってきたよなコイツ………絶対あのアホのせいだろうな………)
と思いながらライトニングボケ担当で舎弟の顔を思い浮かべる。
「それにしてもなのは、お前野菜しか食ってないか?せっかくのバイキングでそれはもったいないと思うぞ?」
「い、良いんです!!………只でさえケーキの食べ過ぎで体脂肪が上がって来たのにこれ以上増やしてたまるもんですか………帰ったら訓練倍にしていくの………」
ぶつぶつと物騒な事を喋るなのはだがバルトには最初の『い、良いんです』!!しか聞こえていなかった。
「それに比べてバルトは高そうなものばかりだね」
「当たり前だ。払った金の分食わねえと勿体ないだろうが!!」
「バルトさん、あざとい………」
「うるせえ。それ以前にパチンコでボロ負けしてんだ、金は大事に使わなきゃな」
「だったらパチンコしなきゃ良いじゃん」
「あれは俺にとって生活の一部だ」
「ものは言いようですね………」
なのはがそう言ってヴィヴィオと共に深くため息を吐いた。
「なんだよ、文句あるか?」
「バルトさん、貯金も考えなくちゃいけないんですよ?ヴィヴィオちゃんだって学校に行かせなくちゃならないし、生活するのにお金を貯めないと………」
「学校なんて行かなくて良いだろ。現に俺だって行ってねえし………」
「バルトさん、学校行ってないんですか!?」
立ち上がり大きな声で叫ぶなのは。
そのせいで注目を浴び、恥ずかしそうに縮こまりながら静かに座った。
「………本当ですかバルトさん?普通にサボってたとかじゃなく………?」
「ああ。ガキの時から俺は生きるために傭兵として様々な戦場に出てたからな。………自分で最低限の勉強はしたが、誰かが教えてくれたって事は無かったな………」
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