暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
2 安息の場所
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ないことを意味していた。

「そうだね...じゃあ頼りにしてるよ」
「ハイ!」

だがその時、聞きなれない音が聞こえた。
音の源は彩斗のトランサーだった。
「ピロリン!」という工場出荷時のままの着信音だ。

「...メール?」

トランサーを開いた。
メールなど久々どころか初めてだった。
海の壁紙のホーム画面から自己主張するメールアプリのアイコンをタップする。
すると一瞬にしてメールウィザードが展開された。
1通目は『I.P.C.株式会社』からの『お買い上げありがとうございます』という件名の最初から入っているもの。
2通目は『I.P.C.ブロードバンド』からの『メールアドレスの取得が完了しました』というメールが使えるようになったことを通知するもの。
そして問題の3件目は送り主の名がなかった。

「何でしょう?変なメールですね。匿名ツールでも使ったんでしょうか?」
「多分。一応、ウイルススキャンの結果は出てないけど、PCにコピーして調べる。君が入るトランサーがウイルス感染なんてしたら大変だ」

彩斗はベッドから起き上がり、HPEの電源を入れた。
中央の真っ赤なラインが発光し、接続されたメーカー純正の21.5型のモニターにログイン画面が現れる。
彩斗のカスタムによって起動速度がかなり高速化されていた。
ログインし、ケーブルでトランサーとPCを繋ぐ。
そしてメールをPCにコピーした。

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