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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
2 安息の場所
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たくない。それに今日は授業に集中どころじゃないから」

彩斗はそう言ってトランサーにメリーを戻す。
するとメリーはいつもの様に笑顔で微笑みながらトランサーへと帰った。
本当は一緒に歩きたいし、一緒にいたいが、メリーは髪と瞳の色が緑で目立つ。
あまり施設の外では一緒にいることは少ない。
少し残念な顔をする彩斗にミヤは話し掛けた。

「ねぇ?明日もここで話そうよ!きっと誰かに悩みとか辛いこととか話すと気が楽になるから」
「...そうだね。でもいいの?放課後とか生徒会の仕事とか...」
「大丈夫!生徒のケアも生徒会長の仕事だよ!それに私、子供のカウンセリングとかの仕事とかになりたいって思って、色々と勉強してるから少しは役に立てるかも」
「まるで友達みたいだね」
「...じゃあ友達になろうよ!」

彩斗は笑った。
今まで友達と言えたのはメリーだけだった。
だがこんなにも簡単に友達は増やせるのだ。
腹を割って話すだけでここまでも楽になれる。
今思えば、ミヤと話していると思わず悩みや辛いことを全て話してしまっていた。
ミヤの目指す道はある意味、天職に思えた。

「じゃあ、また明日」
「うん!」

彩斗は立ち上がり、荷物をまとまるとミヤに手を降った。
心も軽くなった。
誰にも言えずに1人で耐え続けた辛さが今ならよく分かった。
もしこのまま耐え続けていたら、身体と共に半年も持たなかっただろう。
軽い足取りで公園の階段を駆け下る。
だがその先には見覚えのある人物が立っていた。

「学校と飛び出したかと思えば、ここで女の子と喋って何してるの?」

銀色のランボルギーニ・ガヤルドに背中を預け、立っているピンクの髪の女性。
ハートレスだった。
自分のトランサーの画面から階段を下ってくる彩斗に視線を移した。

「どうしてここが?って顔してるけど、トランサーにケータイ、どちらかの電源が入ってれば、あなたの居場所なんか分かるわよ」
「そうだったね」
「今日は早退?何か理由でも?」
「...じゃあ頭痛と腹痛」

彩斗はガヤルドの助手席に乗った。
相変わらずシートに腰掛けただけで、凄まじいエンジンのパワーを感じた。
排気量5204ccに電動エンジンを加えたハイブリット仕様で、最高出力570馬力のバケモノだ。
それだけでキング財団の資金力の底知れなさを思い知る。
だがそれに構わず、ハートレスはアクセルを踏み込んだ。





















「ヤァァ!!!」

「!?アァァ!!!」

飛んでくる拳を肘で弾き、喉を狙う。
だがそのまま腕を捕まれ、足を払われると、その場に倒れた。
彩斗は施設に戻り、学校にいるはずの時間を眠って過ごした。
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