§50 斉天大聖動乱。あとしまつ
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王よ。部外者は帰る故情事を」
「そうですね。私もまた数百年後位にお会いしに……」
この一言に、今までくつろいでいた恵那と羅濠教主が反応する。
「え、恵那は初めてだから優しくしてほしいな……」
「お義兄様の相手は私です控えなさい小娘!!」
恵那と羅濠教主の狂いっぷりが半端ない。こいつら何があった。
「……マスターモテモテデスネー」
半端ない棒読みでエルが褒める。
「一体全体、なにがどうしてこうなった……」
新居に足を踏み入れた黎斗を待っていたのは。
「裏切り者はこの世から消え去るべきだ。反論ある奴は?」
「無い」
「一人くらい分けてくれ我が魂の大親友よ!!」
「あ、てめぇ反町汚ねぇぞ!! 黎斗大先生俺にも一人!!」
「高木、貴様もか!?」
「お前らもいるのかよ!?」
六畳の部屋に所狭しと並ぶ大所帯だった。しかも半分近くのメンバーは神又は神殺し。なぜ家主の入居より彼らの寄生の方が早いのだろう? というかなんで三馬鹿いるの本当に???
「……下種共はやはり殺っておくべきだったか」
剣呑な視線で、物騒な台詞をボソッと言い放つ女神様。割と切実に勘弁してほしい。
「まぁまぁ。古き王の為に生かすと決めたのだろう? それに愉快な少年たちじゃないか。」
「そうですよ。ビバ★引き籠りさんの数少ない友達ですよ。」
「その名前まだ覚えてたの!?」
数百年前にあった時に使った偽名が、今になって黎斗を殺しに牙をむく。
「……」
「……」
「……」
「あ、あれ? 私変なこと言いました……? でもあの時「神様知り合いの方が人間の友達より多いんだ」って言ってましたし……」
王とか神とか一般人のいる前で使ってよいのかなー、などと頭の片隅で思考しつつ。
「お義兄様。彼女との交際をお許しください」
「だから、離しなさい!! やっ、離せ汚らわしい!!」
このカオスな有り様の解決法を考えて。
「――――ちょっと君達、黙ろうか」
実力行使以外に思い浮かばない。色々と限界だし、そうしよう。権能は被害が大きくなるから使えないが、問題はきっと無い筈だ。
「え、あ、ちょ!!」
「うおおおお!! 縛り目が気持ち良……げふんげふん、離せ黎――ぐぁ!?」
「あーやっぱこうなるんだねー。久々に縛られるな……」
「あぶないじゃないか」
「物騒だな古い王よ」
「お前らが原因だろ……さて」
とりあえず三馬鹿、恵那、羅濠教主、アイーシャ夫人は吊るしあげることに成功、これでだいぶラクになる。胡乱な事を口走った三馬鹿は意識
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