一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
交戦
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なり、そして彼を中心に円形状に影が広がっていき、半径20m程に広がった。
―魔女狩り峻厳―
それは影とその上空に存在するものを強制的に無に返す《心意技》。
本来、この技は存在が幻であるジャバウォックには効かないが、レンが今回した《事象の上書き》は《消滅》出はなく《存在》。
『む……!!』
『幻』に『存在』が上書きされ、ジャバウォックが『現れる』。
「これで、終わりだ」
心意を維持したままワイヤーにソードスキルの蒼光を宿らせる。
―協奏曲・色欲―
ワイヤーがジャバウォックに突き刺さり血飛沫の中、その巨体を縫い上げる。
『………ぐぉぉぉ!?』
どちゃ、と地面に倒れこんだジャバウォックはしばらく動かなかったが、やがてゆっくりとこちらに顔を向け―――笑った。
『……容赦無いな。どうやら我の負けのようだ……。これを持っていけ』
レンの目の前に黒い影が現れ、そこから鍵がポトッ、と落とされる。これが手前の部屋の閉められた扉を開くための鍵だろう。
『気を付けろ』
「……え?」
『お前達が会おうとしている魔女は本物の化け物だ。もし、戦いになったら勝とうと考えるな。やつは戦いと狂乱を好む狂い神。見た目に騙されると、殺られる』
いつしかジャバウォックの傷は消え、目にも光が戻ってきている。しかし、声はレンとの戦闘以外の要因で震えていた。
「……わかったよ。気を付けるようにする」
それだけ言うと、レンは部屋を後にした。
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辺りを舞う黒い羽を大太刀を振って吹き飛ばす。この羽はアウルの翼から出たものだが、本人曰く触れたら即死らしい。
『そこまで簡単に吹き飛ばされると自信なくすわ……』
「いやいや。簡単じゃないぞ?現にまだ一太刀も食らわせてないじゃないか。その鎖は何度も食らってるのに」
アウルの攻撃は単純。鎖による打撃や刺突、後はさっきの即死する黒い羽。
というかそれしか使われて無いにも関わらず、レイはこれ以上アウルに近づくことが出来ない。
吹き飛ばされた黒い羽が宙に消えると一気に接近を試みる。頭上から叩きつけられる鎖をいなし、立ち止まる事無く速度を上げる。残りの距離は20m。
だが、
「…………っ!!」
背後からの奇襲を察知し、やむ無く反転。恐ろしい勢いで迫ってくる鎖を叩き落とす。さらに、攻撃はこれで終わりではない。左右の側面と再び頭上から鋼鉄の塊が彼に向かってくる。
「っ、らぁッ!!」
飛び上がりながら体を無理やり捻って鎖の間を抜けた。着
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