一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
交戦
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慣性+両手剣の重量+筋力一極の腕力を叩き付ける。
『ぐおっ……!?』
その一撃はグリフィンの肩口を深々と切り裂き、さらに石畳の床を叩き割った。手応えは十二分だったが、グリフィンは漸く怯んだ程度の事でしかない。一旦体勢を立て直すべく、後退する。
「はぁ……っと。くそっ、ここが現実世界ってことつい忘れてた……」
石畳を叩き割った衝撃で握力が麻痺している。幸い時間が経てば治りそうではあるが、今その時間があるかどうかは目の前の鷲面次第だ。
『……儂に一撃くれたのは《魔剣王》以来だな』
「魔剣、王?」
『ヒースクリフの事だ。《魔剣王》《魔王》《魔界の覇者》奴に与えられた称号は数えきれん』
魔王は納得だが、他にもあるのは驚きだ。というか思念体とか言っていたくせにまるで実体があるような活躍ぶりだな。
「なあ、俺が訊くのも変かもしれないけど、ヒースクリフってどんなやつなんだ?」
『……そうか。確か、お主らは過去から今に来てしまったのだったな。端的に言えば今のヒースクリフはヒトではない。お主らがこの世界に来てしまったのとは別の理由で今に到り、生きる者だ』
生きる者……ヒースクリフが、茅場が生きているだと?
『混乱するのも無理は無かろう。お主らが居た時、確かにカヤバアキヒコは一度死んだ。だが消えはしなかった……そうゆう事だ』
「……何となく、理解した」
話が終わった所で握力を確認する。本調子ではないが、後一回ぐらいはさっきの技が使えそうだ。
だが、それにはまず隙を作らなければならない。両手剣を逆手に持ち変え、左腕1つで支える。
「行くぞ……!!」
《殺陣》で再び高速接近し、体を回転させながらグリフィンに両手剣を叩き付けるが、それは振り上げられた鉤爪に防がれた。体勢が崩れたところを鎖が襲いかかってくるのを体は倒れるままにしてそれを紙一重でやり過ごす。
鎖が通り過ぎた所でようやく体勢を立て直して反撃のソードスキルのモーションを起こす。
両手剣上位スキル《ファイトブレイド》8連撃
重量のある斬撃が前足の表皮に亀裂を入れる。反対側の足による反撃をかわし、再び攻撃体勢に入る。が、
『ふん、甘いわ!!』
「くそ……」
砂塵がゲツガに襲いかかり、視界を潰す。だけでなく、僅かずつHPが削られていく。結果としてそれはゲツガが再び距離を取る事になったが、状況はさっきとまるで違った。
「……なら」
床に剣を突き刺すと再び弓を取り出し、《錬金術》で精製した武器を一気に4本つがえる。砂塵が晴れた瞬間、それらを一息に放つ。砂塵が再度吹き荒れそれらを吹き飛ばすが、ゲツガはその隙に一気に接近した。
「くらえぇぇぇっ……!!」
白い弾丸となったゲツガの超威力の斬撃がグリフィン
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