一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
交戦
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ーバーストストリーム》16連撃
燃え尽きる寸前の流星のように激しい光を放ち、最後の一撃がレイヴンの巨体を大きく吹き飛ばした。
「……っく、流石にキツい」
全40連撃のソードスキル。かなりギリギリだったが、何とか成功したようだ。
最初のメテオラインの技後特殊効果、一定時間の《技後硬直》キャンセルと《スキル発動待機時間》の短縮の結果、二刀流による剣技連携《スキルコネクト》ができた。
これは着地した瞬間から適用されるが、メテオラインの硬直には適用されない。故に自力でキャンセルする必要があるため、わざと転んだのだ。第一段階はこれでクリアだ。
さらにスキル発動中は身体能力によって剣速をできる限り速め、終了した瞬間には次の技の準備に入る。これら一連のコンボは元よりこの世界では曖昧だったシステムアシストに抗えたから可能だった荒業だ。
荒い故に先はどうなるか分からない、リンにとっては不本意なロジックでもあるが。
『……やりおるな。だが、もう限界か?』
「……ああ。動くのがやっとで剣なんか振れたもんじゃないな」
諸々の曖昧なシステム系の代わりに、この世界で体力は有限である。両腕の筋肉が悲鳴をあげ、剣も持っているのもやっとだ。
『我の期待に見事応えた礼だ。受けとれ』
目の前に蒼炎が一瞬、瞬いて何かが落ちてくる。
「…………?」
死にかけの動物のごとく命をかけて襲いかかってくるかと身構えていたため、肩透かしを喰らった気分だった。
『上層に行くための鍵だ。持っていけ』
「……ああ」
レイヴンは望んでここに居る訳ではない。それは翼を持っていながらこんな狭い塔に閉じ込もってるというおかしな状況から何となく悟っていた。多分、彼等は上層にいる《魔女》に囚われているのだろう。
リンはボロボロになったレイヴンの横を通りすぎ、元来た道を戻っていった。
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流砂によって殺傷力を高められた鎖が両脇から迫ってくる。
「……ォ、らあ!!」
過剰とも言える高度まで飛び上がったゲツガは手にした両手剣の重量に任せ落下していく。あわよくば背中を切り付けてやるつもりが、グリフィンはこれを悠々とかわす。
ゲツガもこれにはあまり期待していない。狙いは着地した瞬間だ。着地の衝撃を殺し、腰を下ろしたまま疾走を開始する。ステータス置換スキル《殺陣》による敏捷一極の高速移動だ。反対に弱くなった筋力値のため両手剣は信じられないほど重くなったが、気合いでホールドする。
「……ッ、くらえ!!」
接触の刹那に再び《殺陣》を発動、腰だめに構えた両手剣を担ぎ上げるように振り上げ、敏捷一極の突進による
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