一周年記念コラボ
Cross story The end of world...
黒き翼を持つもの達
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しないのだ。当然俺達は諦める気は更々無い。
「何故そんなことを話す?何が目的だ」
未だに姿が見えない声の主に問いかける。答えは当てにしていなかったが、存外それに対する反応は早かった。
『私達はね、あなた達と同じく違う世界の生き物なの。レイヴン、グリフィン、ジャバウォック、そして私、アウル……と、もう1人は《魔女》に召喚されてこの世界に貼り付けられた……もうこの世界に慣れてしまったヤツも居るけど、私は帰りたい。あなたに協力してあげたい気持ちはあるけど、ダメなの。魔女に召喚された時にかけられた呪いであなたを倒さなければならない。分かって頂戴』
「……ああ」
憐れにもコイツらも被害者のようだ。ならば、ついでながら助けてやらなければならない……。白い大太刀《白蓮妖ノ刀》を納刀し、《狒々ノ太刀》を両手で握り上段で構える。幸いここは『現実』しかも命を張る、純然たる『戦場』だ。
『もう引き返せないわよ?』
「構わないさ、本気で戦うからな」
『そう……良かった』
目の前で空気が揺らぎ、漆黒の梟が顕現する。同時にその身の回りを鋼鉄の鎖が回り始めた。
『私の名はアウル。司るのは《死》。黒き翼を持つ五神獣が一角。名乗りなさい』
「《紅き死神》レイ」
名乗った時に俺はもう既に飛び出していた。今の時代、戦いにおいて名乗り合いは無意味に等しい。互いに話し合いの余地が残っていないのなら尚更だ。
自分以外が止まって見えるような加速感の中、レイの表情は段々と嬉しそうに歪んでいった。
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