協力要請
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それはよいことだと思います。
「ですが上越高校Aチームと言えば私たちよりもランクが高いですし、名門ですよね?」
「そうよ。でも大丈夫よ。何て言ったって私たちには多くの仲間がいるのですから。」
「桜さんたちですか。信頼しているんですね。」
そりゃあおんなじ学校であるし、一緒に戦車道やった仲だもんね。
でも間違いがあるよ。
「桜たちだけじゃないんだ。私がいったなかには大狩流傘下の高校全てを含んでいたんだよ。」
驚く表情が可愛いよ。
「さすが会長です。しっかり考えてますね。」
「それが私の仕事だから当然よ。」
「もしかして星見さんですか?」
「そうですけど・・・って、シオン?」
なんでシオンがここにいるの?
シオンはたしか上越高校のはず。
「ここの生徒会長に話があってから来てるんだ。そしたら玲菜みたいなのを見かけたからもしかしたらと思って声をかけてみたんだ。」
この子の行動は昔から変わらず大胆よね。
だってインターミドルのときも・・・
「凄いよ〜。本物の星見さんだ。ねぇ、アドレス教えてくれない?」
と初めての筈なのにいきなりアドレスを聞いてきた。
それを教えてから一年くらいは毎日メールが来た。
今思うとかなりウザかった。
なにがウザかったかと言うと、メールを送ってくるのが夜中の12時過ぎということ。
「玲菜、どおして青葉女子学園にいるの?なんで平塚水産高校に行かなかったの?」
「2つもいっきに聞かないでよ。そして教えたくないから。」
「玲菜のケチ。」
一体なんなのよこの子は?
とても名家の出なんて思えないよ。
「ねぇ。私ってね、直感でいいと思った人としか話さないんだけどね、玲菜のときはそんなのを考えることなく話しかけていた気がするんだ。」
「へぇ〜。」
「玲菜にはなにか不思議な力がある。これはたぶん間違いないけどさ、使い方間違えたら大変になるから気を付けてね。 」
「あっ。うん。」
不思議な力ねぇー。
変人を集める力でも有るのかしら?
そんな力だったら願い下げなんだけど。
『戦車道関係者は体育館に集まりなさい。繰り返す。戦車道関係者は体育館に集まりなさい。』
なんかあるんだろうか。
「体育館ってどこ?」
そうか、この子も戦車道関係者だもんね。
仕方がない。
私はシオンの手をとって、
「行くよ。」
体育館に向かった。
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