暁 〜小説投稿サイト〜
世界の片隅で生きるために
天空闘技場編
未来の原石と頭痛の種
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 先程からピリピリと肌に刺すような異質な空気を感じる。
 おそらく、新人狙いの下衆が下手に気配を隠しているだけだろうと思う。
 本当の新人なら、この空気も感じないだろうし、逆にバトルジャンキーなら、喜んでしまうだろう。

 しかし、私にとっては気持ち悪いだけである。

 受付で簡単な手続きをして、前の階層での賞金を振り込んでもらう。
 それと、無事、私は四季大会(秋季)の選考に残ったらしく、受付嬢から秋季大会の参加者名簿をもらった。
 参加者は発表されたものの対戦の組み合わせが公表されるのは、大会当日とのことだった。

 大金が動くギャンブルだし、不正行為があっては困るということだろう。

 参加者の名前を見ていく。
 私を含めて、24人。ほとんどが知らない名前だ。
 ……もっとも、TVで放送されるくらい有名選手ばかりのはずなのだが、私が興味が無いのでその辺の情報がサッパリなのだ。

 予想通り、クラヴィスの名前もある。

 ……そして、名簿の最後の名前を見て私は固まってしまった。


 残念ドM……カストロの名前も発見してしまったからだった。
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