天空闘技場編
ライバル?
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初期の頃に出てきた闇の守護聖の名前が確かクラヴィス。性別は男性。
でも、目の前の人はどっちかというと同ゲームの夢の守護聖っぽい上に、性別は女性だから、一緒にしたらマズイんだけどさ。
「そうなんですか。今まで、声かけられたことないんでびっくりしました」
「あらそうなの? 有名になってるし、1階の時、えーと……カストロ? だっけ、アレに声かけられてたじゃない」
ナンデスト!?
あれ……見られてたのか、この人に。
「……ああ、あれはノーカウントにしたいです。色んな意味で……」
自意識過剰が引き金になった笑えない自爆。
黒歴史すぎる。
「新人に面白そうな子いないかしらって見に行って、見かけたのよねー。
彼も、イイ線いってるけどちょっと足りないわ。本当、惜しい」
青みがかった黒というか、濃すぎる青というか。
そんな瞳のクラヴィスと名乗った彼女は、クスクス笑いながらパンをちぎる。
「でも、あれってポジティブシンキングを越えた何かですよ?」
「あら。前向きに考えられるっていいことよ? ネガティブになるよりよっぽどいいし」
さすがに、他人に向かって残念ドMと素直に言うのは一応はばかれるので、マイルドな言い方にしてみたけど、私はどっちかというとネガティブになるタイプなので、ポジティブすぎる人が苦手。
だって、絶対相手すると疲れるよ?
明るくて前向きって、見方を変えると空気読めなくて楽観的にしか考えられないということだと思う。悲観すぎるのも悪いけど、なにごともほどほどがいいのだ。
それに相手は一応原作関係者。触れるな危険。
「それにしても、口調固いわねー。もうちょっと砕けた感じで話してくれたらいいのに」
「人見知りする方なので、あまり面識ない人とはこうなります」
そして、クラヴィスに対しては警戒心を解くことがちょっとできない。
彼女、纏がきちんとできてる。全身を覆うオーラに淀みもなくとても綺麗。私よりも上手い。
だから、念能力者の可能性がとても高い。
でも、敵意みたいな嫌な感じはしないので、ほんとに珍しいから声かけてくれたのかもしれないけど。
「そう……残念だわ。
そういえば、スミキさんは四季大会申し込んだの?」
「申込みました」
「じゃあ、あたしと対戦があるかもしれないわね」
あれ?
女性は私だけしか希望出してないって聞いてたけど?
「え? 女性は私しか申し込みしてないって……」
「ん。申し込んだのは、ついさっきだもの」
タイミングがずれたのかな?
一瞬、「ニューハーフ」とか「女装」とか「男の娘」とかいう言葉が頭に浮かんだけど、すぐにそれを打ち消した。
だって、その大き
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