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世界の片隅で生きるために
天空闘技場編
天空闘技場3
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女性が出ると華がありますからね。是非ご検討下さい」

 ホテルで読んで、じっくり考えることにしよう。







「……どっちにしろ、これに出ないことには他の時にはチャンスはないか」

 広すぎるベッド(ダブルルームだけどベッドサイズはクイーンだった)に、素肌にバスローブ姿で寝転びながら例のチラシを見て呟いた。

 ちなみに、スイートルームと言うのは続き部屋という意味があって、居間と寝室にわかれた2部屋以上からなる部屋のことをスイートルームという。
 ジュニアスイートはそれと異なって、居間となる空間と寝室があるけれど2つに分かれているわけではない。
 そして、決定的に違うのは格式があるホテルならスイートルームは、ホテルが「上客」と認めない限り泊めない。
 仮に部屋が開いていても「生憎と予約が入っておりまして……」と断られるのである。
 この仕組み自体は、ここも元の世界も一緒だと思う。

 元の世界では、最近だと経営難とかでスイートルームですら安いパックになってたりするんだけどね。
 いつか、超高級ホテルのスイートルームに「自分へのご褒美(笑)」として泊まってみたいと思っていた私としては複雑。

 ま、ランクは落ちて、ジュニアスイートといえど、高級なことにはかわりない。

 エレベーターはカードキーがなければ通れないセキュリティエントランス式だし、フロア専任のコンシュルジュもいるし、専用のラウンジもあるし、ホテル内のプール・サウナも無料。
 備え付けのアメニティも、有名ブランドのもの。
 持ってきたものより値段の高い基礎化粧品がおいてあったから思わず使ってしまった。
 調子にのって全身に使ってしまって、だいぶ量が減ってるけど、使いきる頃には新品に変えられてるはずだし、何より無料なのが良い。
 でも、使い心地はやっぱり持ってきた奴にはかなわないな。
 つけた後のしっとり感が違いすぎる。さすが、師匠が認める品質……!

 ベッドは、マットレスも柔らかすぎす硬すぎず。きっと、ポケットコイル式のものと見た。かけた気がしないほど軽い、しかしきちんと温かいキルトもかなり上質のものだし。

 シャワーだけかと思いきや、バスルームはジャグジーになっている上に天空闘技場を含めた夜景を満喫できる絶景の大きなクリスタルガラスの窓つき。

 ほんと、部屋代が高いのだけがネック。
 でも、個室もらえるようになっても、この極楽を知ってしまうと移動できる気がしない。
 ……ファイトマネー、ホテルの部屋代とかに消してもいいかな。
 どっかのお子様みたいに菓子代で2億とかアホなことはしないし。

 あ……。

 なんか、思考がすごくずれてしまったけど、四季大会のことを考えよう。

 200階になったら
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