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世界の片隅で生きるために
天空闘技場編
天空闘技場3
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手は目を覚まさない。
 原作のキルアの時は、ズシだったからこれが通じなかっただけだし。

 さすがに、今回は罪悪感は感じなかった。

 別に考え方が変わったわけじゃないよ?
 相手が殺人者の自分の中で言う悪だったから、罪悪感がなかっただけ。

 今日は時間も遅いし……もう、帰ってシャワー浴びて寝たい。
 一応、試合組まれているか確認したら、ホテルにもどろっと。

 やがて、バルモアの様子の確認をしていた審判が相手の気絶を確認して私の勝利が確定した。







「6万ジェニー……5万ジェニーかと思ったんだけど、多い分にはいいか」

 60階の受付で渡された封筒からお金を出して思わず呟いた。

「ああ、先月から金額が少し改定されたんです」

 私の独り言が聞こえたらしい受付嬢が教えてくれた。

「そうなんですか。パンフレットと違ったから、つい口にしちゃいました」

「改定したパンフレットがまだ配布されないので……申し訳ありません。
 それにしても、きちんとパンフレット読んでくださってるんですね。
 読まない方ばかりだと思っていましたから、ちょっとびっくりしました」

 契約書や説明書、規約などの決まりゴトはきちんと理解してという言葉を送りたい。
 読んでもわからないというのなら、それは聞くべきではある。でも、読まずにわからない、面倒などというのはいかがなものか。

 私がそう言うのに人一倍うるさいからというのは置いておくとして。

「あ、そうだ。この後の試合って、私は組まれてます?」

「いえ。御希望でしたら組みますけれど、今日はもう無いようです」

 確認してもらって安心する。
 コレでホテルに戻ってシャワーが浴びれる!

「明日は午前10時から試合がありますね。がんばって下さいね」

 ふと、受付嬢の背後の壁にはられたポスターに目が行く。
 「四季大会[秋]参加希望者受付中」と書いてある。

「あの大会って、いつなんですか?」

「今月末です。募集は今週末までですので、あと5日ですね。参加希望ですか?」

 期日は、ほぼ予想通りだったけど、募集期間を失念してた。
 あと5日以内に100階前後まで上がらないと、いくらなんでも参加無理じゃない?

「あれって、誰でも参加できるんですか?」

「いえ、今回は200階クラス以下と言う限定で希望者を募って、こちらで参加者は厳選の上決められます。詳しくはこちらに書いてありますので、お読みになられたほうが早いかと」

「あ、ありがとうございます」

 ポスターを縮小したようなチラシを渡された。
 さすがにパンフレットタイプにすると、読む人が限定されるからチラシにしたのかもしれない。


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