天空闘技場編
天空闘技場2
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
パンフレットにはなんて書いてあったっけ?
荷物を返却してもらって、トランクを引きながら私は考えた。
それにしても、残念ドM……もとい、カストロがああいう性格だとは思わなかった。
プライド高そうでナルシーそうではあるとは思っていたけど……ねえ。
念のため出口を確認したが、彼は居なかった。
多分、別のリングで戦っているのだろう。……私の勘違いでなければ。
確か逆算して、カストロが200階に到達して初戦でヒソカと戦うのって、年表的に考えると来年の2月か3月辺りだっけ。
それまでには、私も大会出て優勝しないと……どっちともかち合う可能性が出てくるじゃないか。
とりあえず、50階の受付行くのは宿確保してからかな。
闘技場の外に出ると、そこは石畳の広場になっていた。
中央には天空闘士をモデルにしたらしい、筋肉質の半裸の像がありその周りには噴水がある。
その噴水を囲むようにして、宿泊ホテルの相談所やグルメガイドブックを並べた店、いわゆるジャンクフード的なものを売る露店が並んでいる。
足元に風で飛んできた紙を拾い上げると、闘技場の有名選手のインタビューや見どころのある新人等を紹介する新聞のようなフリーペーパーで、本当に街全体がこの闘技場があって成り立っているんだなあと感心する。
宿泊ホテルの相談所でパンフレットを貰い、香ばしい匂いで食欲をそそられた何かの肉の串焼きを露店で買った。
……なんの肉だろうとちょっと考えるけれど、この美味しそうな匂いにはかなわない。
流石に立ちながら・読みながら・食べながらの三ながらはどうかと思うので、噴水の縁のレンガに座って串焼きを頬張る。
「うん……美味しい」
タレが元の世界で言う焼き鳥のタレみたいな。
肉自体も鳥のササミみたいで癖がなくて美味しい。
ちょっと気を付けないとタレがこぼれて服に落ちそうになるのが難点だけど。
今日泊まる場所を決めなくてはならないから、お腹も落ち着いたところでパンフレットを開いた。
この近くだと、エルモンドホテルって所が良さそう。
何とかっていう賞のホテルサービス部門の3つ星らしい。
こっちにもこういう格付けはやっぱりあるんだね。ハンターにも格付けあるくらいだし。
チェンマホテルってところは、ゴルトー料理が美味しいのか。ゴルトーって……韓国とか北朝鮮みたいなところだっけ?
辛い唐辛子系の料理なのかな?
師匠と出かけるときは、師匠が何でも決めていたし、改めて一人で出かけると新たな発見が多くて嬉しい。
そう言えば、パンフレットを読んでると何かのトラブルに巻き込まれてる気がする。
また何かあると困るから程々にしておこう。
パンフレットを閉じて、最初に気になった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ