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世界の片隅で生きるために
天空闘技場編
天空闘技場1
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い人のほうが多い気がする。

 それに失礼だとは思うが、ここに多そうな脳筋タイプは絶対読まずにゴミ箱行きだ。
 その証拠にさっきゴミ箱の可燃物の方に、このパンフレットが山と入っていたことは記憶に新しい。
 そういえば、カストロも受付済ませたのかな。
 顔を合わせなくて、ちょっとほっとするけれど。

 そのまま歩いて観戦席の方に移動した。選手控室にいてもいいのだけど、殆どの人は観戦席に来てる人のほうが多いみたい。
 トランクを引いているから、人が少なかった最後列の端の方に座った。
 リングの数が1、2、3……16個? 3分の闘いとはいえ、これは時間かかりそう……。

 待ってる間に、折角だからパンフレットを読むことにした。
 初めは一階から闘い50階以上は一勝ごとに10階ずつ上がって、負けると10階下がる。
 100階以上で個室が貰えて、200階以上で武器の使用が認められる。もらえる賞金も、上層階に行くほど高くなる。100階以上でもらえる個室には、ルームサービスもあること。あとは、200階以上の待遇の素晴らしさとか。
 続いて書いてあるのは、闘技場自体に低価格の選手用のホテルがあること。そして、観光客用のホテルは闘技場の外にあること。
 一番驚いたのは、選手用の規約。闘技場のリング以外の場所での私闘は禁じられているんだね。
 原作の方では、サダソとキルアがそれっぽいことしてたけど、いいのか、アレ……。ヒソカとかは、そんな規約すら気にしてなさそうだけど。

 隣の席に誰かが座った気配がした。まあ、空いてたし別にいいけど。

「やっと、見つけた。探したよ」

 は?

 思わず顔を上げて、絶句した。
 笑みを浮かべたカストロがそこにいた。

「……よく見つけましたね。こんな超人数の中で」

 ほんと、どうやって見つけたんだろう。
 こんなに人がいっぱいの中で。

「割と簡単だったよ? 目立つ格好だし、女性自体少ないからね」

 あー、はい。そうですか。
 もう、コレで対戦相手がカストロとか出来過ぎた状況でも、私は仕方ないと思える。
 フラグを叩き壊そうとしたから?
 さすがにそれはないだろうけれど。

「観光は嘘だったんだね。こちらの席に座っているということは、選手登録だろう。
 どうして嘘を?」

 私の手元の紙を見つつ、カストロが言う。
 ……めんどうだなあ。
 私はどう説明するか困って、彼を見上げていた。

「……そうですねえ? 正直に話したら、私のことほうっておいてくれますか?」

 ここまで興味持たれるとは思ってなかったし。

「それは無理かな。私としては、キミのことをもっと知りたい」

 イケメンのさわやかな笑顔と、この言葉はある意味破壊的なんだろう
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