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ニュルンベルグのマイスタージンガー
第一幕その十六
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旗、この旗を振り懸命に歌います」
「それがこの試験の誓いになります」
 コートナーはそのヴァルターに告げてからそのうえでベックメッサーに顔を向けて告げた。
「ではベックメッサーさん」
「ええ」
「御願いします」
「全く。困ったことだ」
 ベックメッサーはここでは公として考えていた。
「マイスターとして。こうした歌を採点せねばならんとはな」
 こう言ってから立ち上がりヴァルターに顔を向けて言うのだった。

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