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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第21話 トラブル発生 天邪鬼
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れちまえぇぇぇぇ!!!」



一気に拳を振り下ろす!!

それは、目の前の男をつぶすはずだ。

頭の中でイメージさえ、できていたのだが…



“ガシィッッ!! ピタッ………”



イメージどおりいかなかった。

男の拳が全く動かなくなったのだ。

拳どころか、腕もピクリとも動かない。


「はあっ? な 何……??何だ!? ま まったく 動かねぇ!な 何しやがったお前ェ!」


…ジャックは、片手で受け止めたままため息をつく。


『…?何って受け止めて掴んでるだけだけど?』


ジャックは、拳を掴んだまま 『それがどうした?』っと言わんばかりに答えた。

まぁ、勿論男は、それだけで、納得など…できるわけがない。

「………ばっ 馬鹿言えッ !こッ この辺の妖しで俺の本気をんな片手で受け止める奴なんざいるわけが……」

過信からか……

『…いるじゃないか。今、まさに目の前に……。』

ジャックは青ざめていくその天邪鬼の表情を見て察した。

(なるほどこの辺の妖しのガキ大将ってとこだったんだな?コイツ… この辺りにはこんな感じの奴がいっぱい要るって訳か…こんなのが続くかも知れないのか?)


それを考えただけでも頭が痛い。

世間知らず、無鉄砲に町の不良の様につっかかってくるのかと思えば。


『……こういう手合いは口で忠告しても無駄だよな? ≪体≫でしっかりと分からせんとな……。』



“ググググ………。”



そう言って ジャックは天邪鬼の腕を思いっきり捻り持ち上げた。

その巨体がふわりと浮く。

そして、完全に上に持ち上げられていた。

「あっ!が!!いだだだだだ!」

腕がねじ切られるかのような力で 持ち上げられた天邪鬼は ただただ痛みに叫んだ。

「わっ わかった! 俺が悪かったー やめてくれーー!!」

さかさまになり…頭に血が上る……。


『ん……?さっきの大言は…強気な発言は一体如何したんだよ。まったく… だがな…』




“グググググッ”



ジャックは再び槍投げの要領で腕に力を入れ……。


振りかぶる!



『俺は、お前の行動を見て、ただで赦す気はサラサラ無い。飛んで来いよ。』



“ポイッ!”



また無造作に投げる。

今度は。廃材置き場じゃなく、鉄骨……廃ビルであろう建物に向かって。







“ドッガラッ ガッシャアアアアアアン!!”




「うぎゃあああああああああああああぁぁぁ!!!!!」





天邪鬼は。今度は鉄筋コンクリートに
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