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少年は魔人になるようです
第63話 戦いの序章が幕を開けるようです
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ないウチに、
全員がある事に気付きました。曰く、『学園祭二日目の大通りに人が一人も見当たらない。』

「そ、そ、そうだね。でも、どうやって合流するのー……?」
「電話なり何なりあるです!と言うか、早速試す時が来たです。むむむ〜……………。」
「が、頑張れ夕映!あんただけが頼りだ!」
「だったら静かにしててくださいです。」

ハルナが静かになった所で、夕映が再度神経を集中させます。先程習った『念話』と言う魔法の一種。
夕映は唯一、練習で何回か上手くいったから、きっとなんとか・・・!

「ネギ先生……ネギ先生………。」
「(夕――さん、夕映さ――すか!?今――こに居ますか!?)」
「ネギ先生!」

数分唸っていると、ネギ先生から反応が返ってきた様です。と言っても、途切れ途切れですが・・・。
・・・なんで話している事が分かるのでしょうか?

「(分か――した。僕はまき絵さんと――れて行きますので、さっきの家で――ち合いましょう。)」
「(了解しましたです。)……のどか、ハルナ。さっきのログハウスに戻るですよ。」
「うぅっ、また森の中歩くのか……。」
「いいえ、走るです。」

文句を言うハルナを尻目に、夕映は森へと軽い駆け足で向かいます。私は慌てて追って、ハルナは後から
渋々追って来きます。1kmもないので、探険部である私達にとってはそこまで苦労は無く、
この分だと5分ほどで戻れるだろうと思った―――その時。

―――ズズゥゥン!!
「キャアッ!?」
「ちょっ、なになに?!」

私達の前に、何かが降って来ました。
着地した衝撃で土煙と木の葉が舞い、それが晴れた時に、居た、のは・・・。

「クぅぅハハハハハハ!まぁぁさかと思って来てみればぁ。こぉんな小娘共がぁ、残っておぉるではないかぁ!
やぁれやれ、天才だろうがみぃ来人だろうがぁ!所詮彼奴も小娘とぉいぃう事かぁ。」
「へぅ…………。」
「の、のどか!?しっかりしてよ!」

まるで、この世の闇を全部押し込んだような、禍々しい男性。真っ黒な鎧、真っ黒な瘴気、真っ黒な刀。
そして、それだけで人を殺せるのではと思うほどの、真紅の眼光。

「なんともつまらんんんなぁ……。安心せよ、虐げる趣味はぬぁあい。
なぁにもかも一切合財、一撃で粉砕してくれようぞ。」

刀が、掲げられる。腰が抜けて座り込んだ私達には、逃げる事もままならず・・・
それが振り下ろされる――瞬間、影が飛び込んで来る。

ガギィィィィ―――――ン
「ぬぅぅぅぅ!?」
「いたいけな少女相手に何やってんだ?信っち。」
「せん、せー……。」
「なんで生きてるか、甚だ疑問ではあるが……。とりあえず、死ぬ気が無いなら逃げてくれ。」

私達を庇って立っていたのは、真っ赤
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