第63話 戦いの序章が幕を開けるようです
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入る。中に入ると、そこはいきなり建物の中となる。
コンクリートと鉄に囲まれ、そこかしこで駆動音が鳴る。
エレベーターに乗り最深部へ行くと、眼下に広がるのは、7つの巨大な機体。
「これは………。」
「全機体とも操縦方法は同じだ。全高50mの鉄――いや、伝説上の金属で構成された究極の戦術戦闘兵器。
機関銃どころか、ミサイルでも傷つかん。」
一つはUFOの様な物から足が出た、可変型の機体"デストロイ・ガンダム"
一つは巨大な顔と触手を持った、禍々しい機体"デビル・ガンダム"
一つはマントの様に広がる大砲軍を持った、蒼い王の機体"キング・ザメク"
一つは黒いマントを翻し、自身と同大の剣を持つ武者の機体"ダイゼンガー"
その横に従うは、他の機体より更に巨大な馬型の機体"アウセンザイター"
一つは黒と金の、気高き様相をした黒い王と白い魔女の機体"ガウェイン"
一つは背に己よりも大きな十字の聖剣を背負う、臣下の機体"ギャラハット"
「素晴らしい……!で、7機あるようだが、実は6機しかない。私の機体はどこかナ?」
「何言ってるんだ?もう乗ってるじゃないか。」
「なん……っ、まさか、これがカ!?」
「そう。俺が創り上げた最大傑作、全長1200m、全高3000m、重量にして500万トン。
外は電磁フィールドと非実体防護壁に囲まれ、50連誘導ミサイルポッド400機、熱感知誘導レーザー発射装置150機。
自動狙撃銃7000丁。更に……。」
手元にある端末を操作し、"これ"の全容を記した設計図を呼び出し、超に見せる。
驚いた顔から困惑した顔、苦い顔・・・と変わり、笑顔になった。
何とも珍しく、キャッキャと端末をいじるその姿は―――
「(歳、相応だな……。)」
温かいような、悲しいような気持でそれを眺めていると、見られている事に気付きハッと顔を上げる。
そして顔を真っ赤にしてコホンと一つ。
いつも思うんだが、そんな事をしても一切誤魔化せないよな。
「あ、ありがとう。それで、これをどうやって外へ出すのかナ?」
「この球、そのままやるよ。割れば、中に入った物はそのまま外へ出て来る。」
「何と、これ一ついくら……いや、アナタにとってはタダだったネ。ありがたく受け取っておくヨ。」
それと―――と、超にそれを渡す。呪詛から受ける痛みを軽減する、お守りを。
「…………アナタは、似合わなイ。やはり、似合わないヨ。」
「お前だって、似合わないさ。でも、やらなければならんのさ。誰かがやらないとならんのさ。」
「それもそう……だネ。私はしばらく、説明書を見ているヨ。」
端末に向き直り真面目な顔になった超に別れを言い、ダイオラマの中から出る。
昼まで数時間あるが、さてどこで時間を潰そうか。と思ったその
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