魔法先生ネギま!
0362話
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見ろアクセル。最後の防衛線でお前の従者2人が頑張ってるぞ」
「どうやらエヴァとの修行の効果が出てるようだな」
「はーはっはっはっはっは! そうだろうそうだろう。さすが私の鍛え上げた悪の小ボス!」
胸を張りながら威張るエヴァだったが、その横に浮かんでいるチャチャゼロから無情な突っ込みが入る。
「幾ラ無乳ヲ突キ出シテモ、微乳ニモナリャシネェ」
「チャチャゼロ、貴様!」
「フォフォフォ。喧嘩をするでない。それよりもほら、事態が動くぞい」
近右衛門がそう呟いたその瞬間、巨大ロボの横から横向きに発生したような竜巻が衝突し、上半身と下半身の2つへと分断した。
巨大ロボを切断したネギは、その後朝倉と何かを話した後に杖に乗って上空へと突っ込んで行く。
「どうした、ネギに関しては自慢しないのか? お前の直弟子だろう?」
円や美砂の時とは違い、どこか不機嫌そうにネギを見送っていたエヴァへと尋ねる。
「ふんっ、魔力の運用効率もいまいちだし、術式の精度も甘い。あの出力になったのは馬鹿魔力だからこそだ。……麻帆良祭が終わったらまた特訓が必要だな」
「……一応、ネギ君に後遺症が出るような修行はやめておいて欲しいのじゃが……」
「闇の福音たる私の直弟子として、最低限それに相応しい力量は持ってもらわなくてはな」
微妙に話題をずらしつつ、視線を空へと向けるエヴァ。
そこでは、多数の田中と茶々丸の量産型らしき存在がネギと空中戦を繰り広げていた。
時間跳躍弾の黒い結界のようなものが空の至る所に展開される。その中をまるで縫うようにして空に浮かんでいる飛行船へと向かうネギ。その様子から、あそこに超がいるのだろう。
しかし、ネギは所詮1人。数の差には敵う筈もなく……
そう思った時だった。小太郎、神楽坂、桜咲、グッドマンといった面々が姿を現したのは。
どうやら田中や量産型茶々丸との戦いを生き残っていたらしい。
それ等の援護を受け、飛行船へと突入したネギ。そして暫くして……
「お、決まるな」
エヴァの声に、飛行船の上へと視線を向けると、そこには膨大な量の魔力と既に俺に馴染み深い火の精霊達が集まっているのを感じる。
「アクセル、良く見ておけ。アレは炎の魔法の最高峰の一端。京都でリョウメンスクナノカミすら倒した私の『おわるせかい』に並ぶ魔法、『燃える天空』だ。……じじぃ、動くな!」
エヴァの手から伸びたビームサーベルのようなものが立ち上がった近右衛門の顎髭をバッサリと斬り裂いた。
「手を出すな。アレは奴の道。無粋な真似をすれば貴様でも容赦せんぞ」
「ぬぅ……」
そんなエヴァと近右衛門の話を聞きながら、俺はじっと飛行船の方へと視線を向けている。
燃える天空。確かに
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