魔法先生ネギま!
0362話
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この事を知ったらどう思うんだろうな。
ふとそんな事を考えている間も、事態は進展していく。
夕方近くなり、麻帆良祭の終わりを飾るかのように花火が打ち上げられる。
同時に、それをまるで祝福するかのように巨大ロボが向かっていた場所から天に昇る魔力の柱が出現した。
「1つ落ちたか」
「あれは?」
「世界樹の魔力溜まりのようなものだな。あれら全てが超に占拠されると強制認識魔法が発動する」
「フォフォフォ。そうなると、さすがにちと困るのぅ」
そんないつもの笑い声と共に現れたのは近右衛門。
「じじぃか」
「うむ。お主等2人は超君に協力していると思っておったが、どちらかと言えば中立といった所かな?」
「ふん、私は魔法が世界にバレようがバレまいが構わんからな」
「エヴァに同じく。まぁ、基本的に俺は麻帆良学園に雇われているから、どちらかと言えば麻帆良側だったんだが……」
「が?」
空中を歩いてこちらへと向かって来ながら近右衛門が尋ねてくる。
「かなり有意義な取引を持ちかけられてな。その為に今回はどちらにも手を貸さない中立的立場を取る事になった」
「……まぁ、よかろう」
内心で何を考えているのかは分からないが、いつものようにフォフォフォと笑いながら空中に座り込む。……どうやってるんだろうな、あれ。
「おい、じじぃ。私の酒を勝手に飲むな!」
「なんじゃい、けちくさい。少しくらいはいいじゃろうに」
エヴァの持っていた酒を勝手にグビグビと飲みながら俺やエヴァと一緒に眼下の様子を眺める。
「つーか、じじぃ。貴様は超の奴を止めに行かなくてもいいのか?」
「若い奴等が止められれば止めればいいじゃろ。止められんかった場合の責任は儂が取る。それに正直、この関東魔法協会を率いる者としては全世界の魔法バレが行われた場合のメリット・デメリットを考えると、どちらの意見にも頷けるものがあるのでな。……そして、秘密というものはいつまでも隠し通せるなんて真似は出来んのじゃよ。魔法に関しても、例え今日ここで超君の企みを阻止したとしてもいずれ世界中に公表されるべき時は来るじゃろうて」
「……ふん。上の連中に聞かれたら処罰ものだな。ほら見ろ。天罰という訳じゃないが残り1ヶ所になったぞ」
エヴァの視線を先を見ると、そこでは先程上がった魔力の柱と同じようなものが新たに4つ上がっていた。この形は……
「世界樹を中心とした六芒星か」
「ああ。そして最後の魔力溜まりにも……」
エヴァの言う通り六芒星最後の場所にも巨大ロボットが向かっていた。
そこを守っている生徒達が必死にマジックアイテムで攻撃をしているが、焼け石に水と言うか、象に対する蟻の一噛みの如くの些細なダメージしか与えられていない。
「お。
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