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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第128話】
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餌を待つ雛鳥よろしく、一様に口を開く女子一同――だが、それも大宴会場に響く声で。
「お前たちは静かに食事する事が出来んのか」
その一声に、普通に談笑していた子達も喋るのを止め、座っている皆が背筋を正して正座し直した。
「お、織斑先生……」
「どうにも、体力が有り余っているようだな。よかろう。それでは今からすなはをランニングしてこい。距離は……そうだな。50キロもあれば十分だろう」
「いえいえいえ!とんでもないです!大人しく食事をします!」
そう女子一同が言って、各々が各自の席に戻り、正座で座る。
それを確認した織斑先生は、一夏を見て――。
「織斑、あまり騒動を起こすな。鎮めるのが面倒だ」
「ち、千冬姉っ。俺じゃ――」
「【織斑先生】……だろ?」
そうキッと目尻を上げて睨むと、一夏は萎縮した。
「では諸君、これ以上教師の手を煩わせないように――いいな?」
「「「は、はいっ!!」」」
その返事を聞き、織斑先生はそのまま戻って行った。
「……ヒルトのせいでとばっちり受けたじゃねぇか」
「……まあそれに関しては悪いな一夏、すまん」
そう謝ると、俺はセシリアに箸を返す。
「……そういう訳だ。後は自分で食べられるよな?」
「え、えぇ。……一口だけでしたが、わたくしは満足致しましたわ」
そう笑顔で応えるセシリアは、本当に嬉しそうだった。
……そして、隣のシャルからは指で足をつねられていて非常に痛いのだが文句を言うにも言えないし、痛いとも言えないので我慢した。
「……そうだ。セシリアもシャルも、後で部屋に来てくれないか?」
「部屋に?――僕は構わないけど……邪魔にならない?」
「わたくしも勿論構いませんわよ?」
「悪いな。食事に来る前にさ、母さんから美冬、未来、セシリア、シャル、ラウラを呼んで来てねって言われてたから。……何か、良い機会だから学園での俺の事を聞きたいってさ」
……確か、美冬が前に言ってた気がするが…。
深く考えても仕方ないが。
「わかったよ。じゃあ僕が後で三人に言っておくね?同じ部屋だし」
………そういや部屋割り、そんな感じになってたな。
教師が決めたにしては上手いこと四人同じ部屋にしたなって思ったが。
「じゃあそういう事でよろしく。セシリア、皆待たずに来ても構わないからな?」
「わかりましたわ。では後程お伺い致しましたわね?」
そう言ってセシリアは前を向き、食事に手をつけていく。
正座に慣れたのかはわからないが、現在スムーズに食べてる所を見るともう少し早く慣れてほしかった。
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