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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第128話】
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の?――危なかった……教えてくれてありがとう、ヒルト」


「いや、解らないことがあれば何時でも聞けばいいさ。前にも言っただろ?力になるって――な?」

「あ―――う、うん……」


そう俺が言うと、シャルは徐々に頬を赤く染めていき、恥ずかしくなったのか視線を外して黙々と目の前の膳にある料理を食べ始めた。

――と、左隣のセシリアの呻き声が聞こえてくる。


「っ……ぅ………」


さっきからこんな感じで、一向に食事が進んでいない為、心配になり声をかける。


「セシリア、大丈夫か?無理するなよ、な?」

「だ……ぃ………ょう、ぶ……ですわ……」


――こんな感じで、全く大丈夫じゃなさそうなセシリアが心配になる。

外国人だから、正座というものに慣れてないのだと思うのだが――徐々にプルプルと震えだすセシリア。

プライドなのかは解らないが、皆に悟られないように出来るだけ平静を装い、箸を手にした。


「い、ぃただき……ます……」


そう震えながらも、味噌汁をゆっくりと飲むセシリアだが、明らかに飲むのだけでも難儀しているのが明らかだった。

――もちろんセシリアだけではなく、他の多国籍の正座に慣れていない生徒もプルプル震えている。

――翌々見ると、俺やラウラ以外にも銀髪が居るんだと改めて確認――てか日本人で銀髪って俺だけだよな、明らかに。

――しかし、あの三組の褐色の子、何かスゴく綺麗に見える。

浴衣の色と相対的だからだろうか?

――と、視線をセシリアに戻すと。


「お、おいしぃ……ですわ、ね……」


そう此方に向いてにこりと微笑むが、若干ひきつっているので――。



「無理するなってセシリア。正座は日本人でもキツいのに……。ほら、テーブル席もあるんだ、そっちに移るのは?美冬も未来も、ラウラもあっちで食べてるんだし……な?」


そう向こう側を見ると、視線に気づいた美冬が手を振ってくる。

――正座が苦手な二人は、早々にテーブル席に移った。

ラウラは元々テーブル席に座る予定だったらしく、美冬や未来と談笑しながら食べていた。


「へ、平気ですわ……。この席を獲得するのにかかった労力に比べれば、このくらい……」


……そういや、本来なら一夏が左隣だったんだよな。

そこをセシリアがちょっと待ってくださいな――と、慌てて来たものだから何事かと思えば俺と一夏の間に入った。

まあ並ぶ前だったから誰も何も言わなかったから良かったが、並んでる時なら皆が文句を言っていたかもしれない。


「そうだよね。……僕も、ヒルトの隣に座れるかわからなかったもん……」

「ん?俺の隣に?」

「わわわっ!?な
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