33
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「おぉ〜」
リーファの歓声が洞窟に響いた。
「やったねお兄ちゃん、やっと一つ覚えたねッ!」
これは私。
「そんな励まし方されても、なぁ…」
これは兄だ。
何をしているかって、只今絶賛特訓(兄限定)中なのだ。
SAOが魔法無しの世界だったから、こういうのに慣れていないらしい兄は、洞窟に入ったその時からずっとスペルを詠唱しては間違えて、リーファにお叱りを受けているのである。
そして、たった今やっと、暗視能力付与魔法を使えた、と言うわけ。
私はすでに幾つか覚えている。
再び苦戦を強いられることになる兄を尻目に、私はのんびりと洞窟を歩いた。
警戒は必要ない。
来れでもかってほど精密に関知のできる、ナビピクシーであるユイが居るから。
その時だった。
「プレイヤーの反応があります!」
ユイの声が私の耳朶を打った。
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ