一章 希望と絶望のセレモニーB
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取りされた上に朝のお迎えというオプションまでついてくるのだ。
些細な口喧嘩をしただけでも殺されかけた京介にとっては小春に関してのサラは恐怖の対象でしかなかった。
京介は額に冷や汗をかき、頑なに小春の方を見ないように徹した。
「でも、なんの集会っすかね?」
『う〜ん、これには当日に説明するって書いてるわね』
目の前で繰り広げられている無音の戦争には全く気づいていないように2人は話しを続けた。
「…なんかの大会っすか?それとも部費…は違うなぁ…」
『まぁ明後日になれば分かるわよ。それより今日はもう遅いしそろそろ帰りましょうか』
確かに窓の外は既に暗くなっており時計もいつの間にか午後7時を刺そうとしていた。
「さぁ、京ちゃん一緒に帰り…」
びゅんん!!
まるでF-1カーが風を切るように二人の人影が道場から飛び出していった。
邪魔者を排除するハンターのような殺意剥き出しのサラと、自分の生命を必死に防衛しようとする京介だ。
そんな彼らの影はすぐに夜の暗闇の中に消えていった。
「あらあら、二人は仲良しさんですねぇ〜」
当の争いの元凶はこの事態を実に微笑ましく身送っていたのだった。
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