第107話 グレン・クオリナ
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にいた。
グレ「ユモスは俺が死んでからフリーの魔道士として旅をしていたんだが、10歳の頃ハルトに闇の呪い(ダークカース)を掛けられて、7年後には死ぬ事になっていたんだ。でも、お前のおかげで助かったよ。ありがとうな、グレイ。」
ユモとハルト・・・随分と深い闇を抱えているんだな・・・
グレ「だが、ハルトはまだ正気に戻れていない。またユモスの命を狙ってくる。その時は・・・」
グ「その時は、俺が必ずユモを助けてやるよ。」
グレンの言葉を先取りした。
グレ「ああ。そうしてくれると大助かりだぜ。本当に、いいギルドに入って、いい彼氏が出来たんだな。」
そう言うと、グレンの体がだんだん透けてきた。
グ「お、おい!」
グレ「ユモスの事は、お前に全て任せるぜ。後、出来ればハルトを闇から救ってくれ。」
グ「待てよっ!!せめてユモに会っていけよっ!!」
グレ「そんな事したら、ユモスが故障しちまうよ。」
故障って、ユモはロボットかよ・・・
グレ「この事は俺とお前だけの秘密だ。誰にも言うんじゃねぇぞ。もちろん、ユモスにもだ。それじゃあな、グレイ。」
青白い光と共に、グレンは消えた。すると、強烈な睡魔が襲ってきて、俺は再び眠ってしまった。
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ユ「・・・ィ・・・レィ・・・グレイ・・・グレイったら!!」
グ「!!!」
気がつくと、目の前にはユモがいた。
ユ「こんなところで寝てたら風邪引くよ。」
グ「あ、あれ?グレ・・・は?」
ユ「グレイ?自分の名前を呼んじゃって、夢でも見てたの?」
夢・・・そうか、あれはただの夢だったのか。
ユ「どんな夢見てたの?」
グ「さぁな。」
ユ「教えてくれたっていいじゃない。まぁいいや。ほら、ギルドに帰ろう。」
グ「おう。」
俺は立ち上がった時に右頬を触ってみた。少しだけ赤く腫れ上がっていた頬は、完全に治っていた。まさか、あれは夢じゃなくて、本当に・・・だとしたら、グレンが言っていた事も・・・
ユ「グレイ?どうしたの?」
グ「・・・嫌、何でもねぇよ。」
ユ「?」
俺とグレンの秘密だもんな。それに、話したって信じるわけが無い。
ユ「あ、そうそう、エルザがまたミラさんにケーキを作ってもらったの。今度は苺のショートケーキ1ホールだよ。みんなで食べようだって。」
エ、エルザ、また頼んだのかよ・・・ミラちゃんも、また作ったのか・・・さすが妖精女王(ティター二ア)と魔人だぜ・・・
ユ「それは関係ないと思う
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