マジカル☆ウィッチルフェイちゃん入学式に遅刻する
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目標はなんじゃ?」
「わ、私の目標ですか?」
「そうじゃ」
「私の目標……それは打倒レヴィアたんと、フェンリルちゃんとの契約し、最強の魔女になる事です!!」
拳を力強く握ったルフェイより、その言葉が響いた瞬間。全員が驚いた。
「可能だと思っておるのか? 人の身でそのような事を……」
「やってやれない事は有りません。化け物を倒すのは何時だって人間です。特に光と闇のバランスが崩れた今ならば可能なはずです!」
その言葉を聞いた一部の人間が卒倒した。わしも卒倒仕掛けた。どこでその情報を知ったのかは知らんが、一部しか理解しておらんのじゃろうな。神が死に魔王も死んでいるという事に。そう、レヴィアタンも死んでいるのだから。改めて本を持ちながら戻ろうとするルフェイを見て、わしは気付いた。
「おい、こら待て馬鹿孫」
「はい?」
「お前、それは持ち出し禁止じゃバカモン!!」
「ひっ!?」
「というか、どうやって地下に入ったっ!!」
「えっと、実力無き者は入るなと有りましたし、見たら私でも簡単に解析できそうだったので、実力があると判断して入りました」
ルフェイの言葉に一部教師が笑い転げていたり、納得した表情をしていた。そいつらは封印を担当した奴らだ。奴らの仕事は超一流だ。おそらく、その階にある魔導書では脳が破壊されないぐらいの実力が無いと開かない仕掛けだろう。
「わかった。取りあえずそれは持ち出し禁止じゃ。こっちに渡しなさい」
「え? 嫌ですよ。まだ解析できてないんですから」
「後で渡してやるから渡さんか」
「あぅ〜」
魔導書を取り上げると、取り返そうと手を伸ばしてくるので片手で頭を押さえて止めておく。
「さて、この残念な馬鹿孫は放置して丁度良いので説明する。図書館の地下には卒業生や在校生が作った魔導書が数多く貯蔵されておる。魔導書は実力無き者が読めばたちまち狂って死に絶える。読むためには数々の防壁を用意し、魔導書の防御機構を解読していかなければならない。よって、教師の認めた者以外の入館を禁じておる。だが、扉に施された仕掛けを解除出来た者には教師の随伴なしでも許可を与えよう。いいか、この赤いラベルの本を上でもし見つけたら……絶対に読むな。直ぐに先生に知らせるのじゃ。諸君らの命がかかっておるからの」
手をバタバタとさせて取ろうする姿は可愛いが、だんだん魔力が高まってきておるの。そろそろ魔術を使い出すか。
「ほれ」
「わ〜い」
渡してやると思いっきり喜んでいる声をあげよった。無表情じゃが。
「後で反省文を提出するように」
「あぅ」
一瞬で気分が落ち込んだ声を出して、ルフェイが戻っていった。それからの式典は特に問題
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