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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第127話】
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がな」


そう言うと、ほっと胸を撫で下ろすシャル。



「そっかぁ……良かった…。――――……もぅ、これ以上…ライバルが増えちゃうと困るもん……」


ぼそりと呟くシャル――周りの女子達が織斑先生の水着やスタイルの良さの話題で所々しか聞こえなかった。

聞こえたのが【ライバル】と【困る】……何のライバルで困るのかがわからない、情報が少なすぎて――とりあえず訊いてみる事にする。


「何がライバルで困るんだ?」

「ふわぁっ!?な、何でもないよっ!?…………ヒルトの前じゃ、迂闊な事も言えないよ…はぁっ……」

「……?」


……あまり追及してもダメなので、これ以上聞かないでおく。

こうやってどんどん謎が増えていくんだよな……言葉の謎。



「……まあ、考えても仕方ないよね。ほら、ヒルト。行こっ」

「……だな、そろそろ何か食べないと腹と背中がくっつきそうだし」


シャルがするりと腕を絡ませると、そのまま別館へと向かった。


「昼御飯、何だろうな――ってまあ、海鮮料理かな?海が側だし、刺身とかかも」

「お刺身!いいね、新鮮なの大好きだよ、僕」


そうシャルが俺を見ながら言う――そういや、結構日本食メインで食べたりしてるよな、最近。

シャルが特別なのか、日本の食文化に適応している。

セシリアは――『お、お魚を生で!?し、信じられませんわ……』――とのこと。

まあ生で魚を食べる文化じゃないよな、英国は。

ラウラはと言うと――『安心しろ。私は生の食材を食べられる訓練を教官――お父さんから受けている。ジャングルで孤立無援になった時にも生き延びられるようにな』――と、親父からのサバイバル技術が生かされているらしい。

――最初聞いたときは、ラウラの所属する部隊は皆ダメだったらしく、何とか魚だけは食べられる様になったとのこと。

――親父って、何でも食べるからなぁ…蛇とか。

まあ俺も、親父からサバイバル技術学んでるから食べられるが、基本は遠慮したい。

――でも、何だかんだで焼き魚が旨かった記憶がある。


そんな小さい頃の事を思い出していると――。


「よぉっ、ヒルトにシャルちゃん!」

「あ……親父か」

「お、お父さん。こんにちは」


そう挨拶するシャル。

もう皆親父をお父さんって言ってるから聞きなれたな……友達は皆おじさんって言ってたし。


「ははっ、こんちはー――ヒルト、母さんはどこだ?」

「母さんならあそこに居るぞ?――てか親父、俺手伝わなくても良かったのか?」

「ん?――おうっ。俺一人で大丈夫だったぜ。わっはっはっ――揚陸挺も、自動操縦だったし世の中便利になったもん
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