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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-35勇者と王子
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まずに、優しく微笑むクリフト。
「それでは、アリーナ様。また、後程」
「ああ。ユウも、後でな」
アリーナと別れ、女性陣は割り当てられた大部屋に戻る。
「……クリフト。大丈夫?」
「……はい。勿論、です。……でも、……一緒に、いてくださいね?ユウさん」
「うん。大丈夫」
隣のベッドに腰掛け、ホイミンと共に購入した衣類を確認するライアンから必死に目を逸らし、少女を見つめて気を紛らわせるクリフト。
クリフトの様子には気付かず、話をするライアンとホイミン。
「ライアンさん。ぼく、どこに行くの?」
「王宮で、私の上司に会ったのを覚えているか?」
「うん!小隊長さんだね!」
「あの人は、私が王宮に上がったばかりの頃から、公私に渡って世話になっていてな。奥方とも、親しくさせて貰っている。奥方は、なかなか子宝に恵まれないのを寂しがっておられたから、私が旅に出ている間くらいならば、喜んで面倒を見てくださるだろう」
「そうなんだ!……でも、いいのかな?」
「頼んでみなければ、分からないが。他にも当てが無い訳では無い、何も心配するな」
「……うん!」
トルネコが、残念そうに言う。
「あたしが旅に出ているのじゃなかったら、あたしが引き取りたいところだけれど。当てがあるのなら、そうはいかないわねえ。あたしが家に帰るときは、ライアンさんがお国に帰るときでも、あるし。」
ブライも、同意する。
「わしも独り身じゃての、行く当てが無いのならば、いずれは養女にでもどうかと、思うたが。ライアン殿と共に暮らす予定ならば、割り込むことも、出来まいの」
「残念ですわねえ。」
「本当にのう」
少しの警戒を示し、ライアンにくっつくホイミンを見やり、溜め息を吐くトルネコとブライ。
「まあ、先のことは、わからぬでな。ユウちゃんも、おるしの」
「そうですわね!ユウちゃんが、いますものね!」
「え?……わたしが、どうかした?」
急に名前を挙げられ、きょとんとして問いかける少女。
「何でも無いのじゃ。先の、話じゃての」
「そうよ。ユウちゃんも、なにも、心配しなくて、いいのよ。」
「……うん?」
ホイミンが、呟く。
「そっか。ユウちゃんも……。……ユウちゃん!」
「なあに?ホイミン」
「あのね!ユウちゃんの旅が、終わったらね!ユウちゃんも、一緒に暮らさない?……あ、ライアンさんが、いいって言ったらだけど!」
ブライとトルネコが、驚愕を顕にする。
「なんと……!!」
「そう、くるのね……!!」
ライアンが微笑み、口を開く。
「それは、いいな。ユウ殿。どうでしょう」
「え?ライアンさんと、ホイミンと、一緒に?」
「どうぞ、ライアンと。他
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