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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第36話 幼馴染みは忍
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、黒いよ」
木場が俺の微笑を見て言ってきた。
そんな感じで燕のパフォーマンスによって重くなった空気は俺が燕に仕返しで弄る事で空気が穏やかになった。


「そう言えば、鶇さん?」
「何〜?」
「雲雀さんもこの町に帰って来てるんですか?」
「兄さんは仕事で帰って来ない」
イッセーが鶇に質問し、代わりに燕が答える。
「イッセー、雲雀さんって?」
部長が聞く。
「ああ、雲雀さんは二人のお兄さんです。で仕事って忍者の?」
「う〜ん〜、確か賞金稼ぎ(バウンティーハンター)だって〜」
「えッ!?賞金稼ぎ(バウンティーハンター)ってもしかして…」
「ああ、兄貴と姉貴がやってるのと同じだ」
イッセーの疑問に俺が答える。
「もしかして、二人の生計って…」
「ああ、それで養ってる。俺達が会った頃からな…」
「そうか…」
二人が両親から勘当されている事はイッセーも知っているためか、表情が曇る。
「ご両親は?」
部長の質問に鶇と燕が表情を曇らせ、イッセーは怒りで拳を握り締めていた。
「…ごめんなさい。聞いてはいけない事を聞いてしまったようね」
部長の謝罪に二人は首を横に振った。
それから俺が目配せをすると、二人は両親の事を話し始めた。


二人と雲雀さんは由緒正しい忍者の家系に生まれた。
特に雲雀さんの才能は一族の中でも過去最大だったらしい。
だが、ある日、三人の母親が違う男と関係を持った。
三人の母親は男癖の悪い所謂淫売と言うやつだった。。
三人の父親に言い寄ったのも遺産が目当てだ。
その事に三人の父親は怒り、母親と離婚、家から追い出した。
そこまではよかった。
だが今度はそんな女から産まれた三人と一族の者達は蔑んだ。
それは父親も同様だった。
その後、三人は勘当され、家を追い出された。
雲雀さんは妹二人を養う為に賞金稼ぎ(バウンティーハンター)となった。
雲雀さんは忍としての才能を発揮し稼ぎは良い方だった為、三人は何不自由することなく過ごしていた。
だが、母親の事が周りに広がっており、その事で鶇と燕は酷い苛めを受けていた。
淫売の娘は淫売と言う何も確証の無い理由でだ。
この町を去ったのも、苛めから逃れるためだ。
さらに間の悪い事に鶇も忍としての才能が高く、燕を苛めていた同年代の男子達を全員病院送りにしてしまった。
それが原因で鶇は狂暴女のレッテルを貼られ、鶇はそれでさらに苛められた。
だが、もっと悲惨だったのは燕の方だった。
狂暴女の妹と上級生から暴力的な苛めも受けた。
それらが原因で鶇は人間不信に燕は笑う事も泣く事もしない感情の無い人形の様になってしまった。


「…そう、そんなことが」
部長達は二人の壮絶な人生に言葉を失っていた。
「でも、辛い事ばかりじゃ無かった。そうだよ
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