第2章
戦闘校舎のフェニックス
第36話 幼馴染みは忍
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。
燕は嘆息しているが。
「それじゃ〜、行きま〜す」
何て鶇ののんびりとした掛け声と同時に部室に煙が充満した。
「ゲホ、ゲホ…な、何だッ!?」
「こ、これはッ!?煙玉!!」
そう、この煙は忍者でもお馴染みの煙玉によるものだ。
煙が晴れると、二人がいなくなっていた。
「ふ、二人はどこ行ったんだ!!」
イッセーがかなり驚いていた。
「ここだよ〜、イッセー君〜」
声が聞こえるあたりこの部屋に居るんだろうが、全く気配を感じない。
声から居場所を捜そうとしたが、全く居場所が突き止められなかった。
(…これ程とはな)
俺も実際に見るのは初めてだが、なるほど、当時の忍者達がこれ程の技術があれば大抵の修羅場は乗り越えられただろうな。
俺も相対すれば、おそらく苦戦は免れないだろう。
「じゃ〜ん!!」
いきなり壁の一部が捲れると、そこから鶇が現れた。
「おおぉ…」
「これは…」
「あらあら…」
「へえぇ…」
「すごいです!!」
「………」
「………」
イッセー、部長、副部長、木場、興奮しながらアーシア、無言だが千秋、塔城が鶇がやって見せた物を見て、感嘆していた。
「あれ、燕ちゃんは?」
「ここ」
その声を聞き、皆が俺の方を見てきた。
当然だ、俺も今まで気付かなかったが、今の声を聞き場所を特定出来た。
燕はいつの間にか俺の後ろに居たのだ。
『なッ!?』
俺の方を見た皆が驚愕していた。
(何だ?どうした…ッ!?)
その理由はすぐにわかった。
燕は俺の首筋にクナイを押し付けていた。
クナイとは知っての通り、忍者の携帯武器として有名な物だ。
(…俺が後ろを取られるだけじゃなく、刃物を押し付けられるとわ)
戦闘中の様に意識や集中力を高めていれば察知出来るかもしれないが、今の様な状況だと確実に殺られていたな。
「…これでいいですか?」
燕が俺の首筋からクナイを離すと、部長に聞いた。
「え、ええ…二人を歓迎するわ…」
部長もさっきの興奮も収まって、唖然としていながらも、二人の入部を歓迎していた。
「…私、忍者をなめていたわ…」
部長の中で忍者の認識が改まったらしい。
「…燕」
「…何?」
「ここまでやる必要あ ったか?」
俺が聞くと…。
「まあ、ぶっちゃけ…アンタへの仕返し目的でやったから」
なるほど…。
なら…。
「そうか。まあ、そこまで本気で忍者らしい事をやるって事はよっぽど一緒の部活がよかったんだな〜」
俺が棒読みでそう言うと…。
「な、ななな、何言ってるのよッ!!別にイッセーと一緒がいいなんて…」
「…誰もイッセーとは言ってねえぞ」
「なッッッ!?」
「…フッ…」
燕が顔を真っ赤にして睨んできた。
「あらあら」
部長が燕を見て、小悪魔的に笑っていた。
「…明日夏君
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